「イラストを描くのが好きだから副業にしたい!でも、どのプラットフォームで販売すればいいか分からない…」
イラストを副業にしたいと考える方は年々増えています。しかし、どのプラットフォームを選べばよいのか、実際にどれくらい稼げるのかなど、疑問に思うことも多いのではないでしょうか。
- イラストを副業にするのにおすすめのプラットフォームは?
- 初心者でも稼ぎやすいプラットフォームはどれ?
- 実際にどのくらい稼げるの?
そこで今回は、イラストを副業として販売するのにおすすめのプラットフォームを、特徴や稼ぎやすさなどの観点からご紹介していきます!
また、収益化のコツや始め方についても詳しく解説するので、これからイラスト副業を始めたい方はぜひ参考にしてみてください!
イラストを副業にするメリット・デメリット
まずは、イラスト販売を副業にすることのメリットとデメリットについてお話ししていきます。
副業を始める前に、イラスト販売がどのような特徴を持つ仕事なのかを知っておくことが大切です。特に初心者の方は、メリットとデメリットをしっかり理解した上で始めましょう!
イラスト副業のメリット
イラスト副業には、以下のようなメリットがあります。
1. 場所や時間を選ばず働ける
イラスト制作はパソコンやタブレットがあればどこでも行えます。そのため、自宅はもちろん、カフェや移動中など、好きな場所で制作することが可能なのです。
また、納期さえ守れば時間も自由に選べるので、本業の隙間時間を有効活用できることも大きな魅力といえるでしょう。
2. 一度作ったものが継続的に収入になる可能性がある
ストックイラストとして販売すれば、一度作成したイラストが何度も販売される可能性があります。これは通常の労働とは異なり、作業量と収入が必ずしも比例しない「ストック型」の収入です。
例えば、人気のあるイラストを10点作成すれば、それらが毎月少しずつ売れて継続的な収入になることもあるのです。
3. 自分のスキルや趣味を活かせる
好きなことで収入を得られるのは副業選びにおいて重要な要素です。イラスト制作が好きな人にとっては、趣味と実益を兼ねた理想的な副業といえるでしょう。
また、制作を続けることでスキルも向上するため、本業でのデザイン業務にも良い影響を与えることがあります。
イラスト副業のデメリット
一方で、以下のようなデメリットも存在します。
1. 初期は収入が安定しない
イラスト副業を始めたばかりの頃は、認知度も低く販売数も少ないため、安定した収入を得るのが難しいです。特にストックイラストの場合、販売数が増えるまでに時間がかかることが多いでしょう。
実際、多くのイラストレーターは初月の収入が数百円から数千円程度というケースも珍しくありません。
2. スキルの習得に時間がかかる
魅力的なイラストを作成するためには、ある程度のスキルが必要です。デッサン力や配色センス、ソフトの使い方など、習得すべき技術は多岐にわたります。
もちろん、シンプルなイラストなら初心者でも作成できますが、高単価で売れるクオリティのものを作るには、継続的な学習と練習が欠かせないのです。
3. 競争が激しい
イラスト販売プラットフォームには、プロからアマチュアまで多くのクリエイターが参加しています。そのため、特に人気のジャンルでは競争が激しく、埋もれてしまうリスクがあるでしょう。
差別化するためには、独自のスタイルを確立したり、ニッチな需要を狙ったりするなどの工夫が必要になってきます。
イラスト販売におすすめのプラットフォーム5選
続いては、イラスト販売におすすめのプラットフォームを5つご紹介していきます。それぞれに特徴があるので、自分のスタイルや目標に合ったものを選んでみてください!
1. PIXTA(ピクスタ)
まず紹介するのは、国内最大級のストックフォトサービス「PIXTA(ピクスタ)」です。写真だけでなく、イラストやベクター素材(拡大縮小しても品質が劣化しない線や図形で構成された素材)も取り扱っており、多くのクリエイターが利用しています。
PIXTAの最大の特徴は、国内向けのコンテンツ販売に強いことです。日本企業からの需要が高く、日本人向けのイラストが好まれる傾向があります。
また、審査基準が比較的厳しいため、掲載されるとある程度の品質が保証されると言えるでしょう。報酬は販売価格の40〜60%程度で、月に数万円稼ぐクリエイターも少なくありません。
初心者の方は、まずPIXTAで日本向けのシンプルなイラストから始めてみるのがおすすめです。
2. Shutterstock(シャッターストック)
続いて紹介するのは、世界最大級のストックフォトサービス「Shutterstock(シャッターストック)」です。国際的な知名度が高く、世界中のクライアントに作品を届けることができます。
Shutterstockの強みは、そのグローバルな販売網です。海外向けのイラストや、言語に依存しないデザインが好まれる傾向があるため、国際的な視点を持ったイラストが求められます。
報酬は販売価格の15〜40%程度と、PIXTAに比べるとやや低めですが、販売数が多ければ総収入は大きくなる可能性もあるのです。英語でのキーワード設定などが必要になるため、少しハードルは高いかもしれません。
3. note(ノート)
第三に紹介するのは、クリエイターのための新しいプラットフォーム「note(ノート)」です。noteは記事や小説などのテキストコンテンツが中心ですが、イラスト集や画集としての販売も可能です。
noteの特徴は、クリエイターが自由に価格設定できることと、ファンとの直接的なコミュニケーションが取りやすい点です。販売手数料は10%と低く、収益の90%がクリエイターに還元されます。
また、無料コンテンツで読者を集め、有料コンテンツへ誘導するという戦略も取りやすいプラットフォームといえるでしょう。イラストと一緒に制作過程や技法を解説するなど、付加価値をつけた販売方法も効果的です。
4. BOOTH(ブース)
4つ目に紹介するのは、同人誌やグッズ販売で人気の「BOOTH(ブース)」です。pixivと連携しており、特にイラスト関連の商品販売に強いプラットフォームとなっています。
BOOTHでは、デジタルイラスト集だけでなく、イラストを使ったグッズ(缶バッジ、アクリルスタンド、Tシャツなど)の販売も可能です。手数料は販売価格の3.85%〜7.7%と比較的低く設定されています。
特に、アニメやゲームのファンアートを描いている方にとっては、同じ趣味を持つユーザーが多く集まるBOOTHは親和性が高いでしょう。ただし、著作権には十分注意する必要があります。
5. SKIMA(スキマ)
最後に紹介するのは、イラストの受注特化型プラットフォーム「SKIMA(スキマ)」です。SKIMAは他のプラットフォームと異なり、クライアントからの依頼を受けてイラストを制作するスタイルとなっています。
SKIMAの最大の特徴は、自分で価格設定ができることと、クライアントとの直接のやり取りができる点です。単発の仕事だけでなく、継続的なクライアントを獲得できる可能性もあります。
手数料は20%と比較的高めですが、自分の得意なジャンルや表現に特化したプロフィールを作ることで、単価の高い案件を受注できるチャンスもあるのです。スキルに自信がある方や、クライアントワークに興味がある方におすすめです。
初心者がイラスト副業で稼ぐためのコツ
ここからは、初心者の方がイラスト副業で効率よく稼ぐためのコツをご紹介していきます。
1. 需要のあるイラストを研究する
まず大切なのは、「売れるイラスト」を知ることです。各プラットフォームの人気ランキングやトレンドを定期的にチェックして、どのようなイラストが求められているのか研究しましょう。
例えば、ビジネスシーンで使えるシンプルなイラストや、季節のイベントに関連したイラストは常に需要があります。また、最近では「SDGs」や「リモートワーク」など、時事的なテーマも人気です。
実際に、売れているイラストを分析してみると、「シンプルで使いやすい」「様々な用途に応用できる」「洗練されたデザイン」といった共通点が見えてくるでしょう。
2. ニッチな市場を狙う
競争の激しいジャンルでは、初心者が目立つのは難しいものです。そこで、競合が少ないニッチな市場を狙うという戦略も有効となります。
例えば、特定の業界(医療、教育、IT等)に特化したイラストや、マイナーだけど熱心なファンがいるジャンルのイラストなどが考えられるでしょう。需要と供給のバランスが取れていないニッチを見つけることができれば、少ない競合で高い販売率を達成できる可能性があります。
また、自分の専門知識や経験を活かせるジャンルを選ぶと、より説得力のあるイラストが作成できるのです。
3. 継続的にイラストを投稿する
イラスト副業で成功するための最も重要な要素の一つが「継続力」です。特にストックイラストの場合、作品数が多いほど収入が増える傾向があります。
最初は反応が薄くても、定期的に質の高いイラストを投稿し続けることで、少しずつ認知度と販売数が上がっていくでしょう。例えば、週に1〜2点のペースで1年間投稿を続ければ、50〜100点のポートフォリオが完成します。
多くの成功者は、「最初の半年は全く売れなかったが、1年後には月に数万円稼げるようになった」と語っています。
4. SEO対策をしっかり行う
プラットフォーム内での検索結果に上位表示されることは、販売数を大きく左右します。そのため、適切なタイトルやキーワード、説明文を設定することが重要です。
例えば、「イラスト」という一般的なキーワードだけでなく、「ビジネスシーン イラスト」「医療 看護師 イラスト」のように、具体的で検索されやすいキーワードを複数設定しましょう。
また、同じイラストでも季節やトレンドに合わせて定期的にキーワードを更新することで、検索上位に表示される確率が高まります。
5. 自分のスタイルを確立する
最終的には、「この人のイラスト」と一目で分かるような独自のスタイルを確立することが、長期的な成功につながります。
最初は人気のあるスタイルを参考にしつつも、徐々に自分ならではの個性や強みを見つけ、差別化を図っていくことが大切です。例えば、特徴的な線の使い方や配色、構図などが、あなたの「signature-署名、トレードマーク」となり得ます。
独自性のあるイラストは、たとえニッチな市場でも熱狂的なファンを獲得でき、高単価での販売も可能になるでしょう。
イラスト副業の始め方ステップ
ここまでイラスト副業のメリット・デメリットやおすすめプラットフォームについてご紹介してきました。では、実際にどのようにして始めればよいのでしょうか?
ここからは、イラスト副業を始めるための具体的なステップをご紹介していきます!
1. 必要な道具・ソフトを準備する
まず最初に必要なのは、イラスト制作のための道具やソフトです。デジタルイラストを描く場合、主に以下のものが必要になります。
- ペンタブレットまたは液タブ(Wacom、XP-Pen、Huionなど)
- イラスト制作ソフト(Adobe Photoshop、CLIP STUDIO PAINT、Procreateなど)
- パソコン(または高性能なタブレット)
初心者の方には、比較的安価なペンタブレット(1万円前後)とCLIP STUDIO PAINT(月額1,000円程度)の組み合わせがおすすめです。高額な機材にすぐ投資する必要はなく、慣れてきてから徐々にアップグレードしていくとよいでしょう。
また、無料のソフト(MediBang PaintやFirealpaca)から始めるという選択肢もあります。
2. 基本的なスキルを身につける
次に、イラスト制作の基本的なスキルを身につけましょう。全くの初心者の場合は、以下のような基礎から学ぶことをおすすめします。
- 基本的なデッサン(形をとらえる力)
- 色彩理論(配色の基本)
- ソフトの基本操作(レイヤー、ブラシなどの使い方)
これらを学ぶには、YouTubeの無料チュートリアルやUdemyなどのオンライン講座が役立ちます。また、書籍で基礎から学ぶのも効果的です。
毎日少しずつでも練習を続けることで、驚くほど上達するものです。初心者の方は、まず1〜3ヶ月程度は基礎練習に時間を投資しましょう。
3. 販売用のポートフォリオを作成する
基本的なスキルが身についたら、販売用のイラストポートフォリオを作成します。最初は5〜10点程度で構いませんが、以下のポイントを意識しましょう。
- 汎用性の高いイラスト(様々な場面で使えるもの)
- 統一感のあるスタイル(あなたの個性が伝わるもの)
- 需要のあるテーマ(ビジネス、季節、行事など)
また、同じイラストでもカラーバリエーションを用意したり、背景あり/なしのバージョンを作ったりすることで、販売の幅が広がります。
ポートフォリオ作成の際には、「自分が描きたいもの」だけでなく「市場が求めているもの」のバランスを取ることが重要です。
4. プラットフォームに登録し作品を投稿する
ポートフォリオができたら、先ほど紹介したプラットフォームの中から自分に合うものを選んで登録しましょう。各プラットフォームには審査があるところもあるので、利用規約やガイドラインをしっかり確認することが大切です。
登録後は作品を投稿し、適切なタイトル、説明、キーワードを設定します。SEO対策を意識して、検索されやすいワードを選ぶことが重要です。
複数のプラットフォームを併用することで、収入源を分散させるという戦略も効果的でしょう。ただし、最初は1〜2つのプラットフォームに集中して運用するのがおすすめです。
5. 継続的に作品を投稿し分析・改善する
最後に、最も重要なのが継続的な制作と改善のサイクルです。定期的に新しい作品を投稿しながら、どのような作品が売れているのかを分析します。
売れている作品の特徴を研究し、次の制作に活かしていくことで、徐々に販売数を増やしていくことができるでしょう。また、市場のトレンドやニーズの変化にも敏感になることが大切です。
「PDCAサイクル(計画→実行→評価→改善)」を意識して、常に自分の作品と戦略を改善していくことが、長期的な成功につながります。
まとめ:自分に合ったプラットフォームで副業を始めよう
今回は、イラストを副業として販売するためのプラットフォームと、収益化のコツについてご紹介してきました。
イラスト副業を成功させるポイントは、「自分のスタイルや目標に合ったプラットフォームを選ぶこと」「市場の需要を理解すること」「継続的に質の高い作品を投稿すること」の3つです。
初心者の方は、国内向けのPIXTAやSKIMAから始めるのがおすすめです。徐々にスキルと実績を積み上げながら、自分の作風に合ったプラットフォームを見つけていきましょう。
また、すぐに大きな収入を期待するのではなく、長期的な視点で取り組むことが大切です。多くの成功者は、1年以上の継続的な活動を経て安定した収入を得ています。
あなたの個性や強みを活かしたイラスト副業で、充実したクリエイティブライフを送ってみてください!