「タペストリーって手縫いで作れるの?難しそう……」
そんなふうに思っている方も多いのではないでしょうか。
実は、タペストリーはミシンがなくても手縫いだけで簡単に作れます。必要な材料もシンプルで、裁縫初心者の方でも失敗なく完成させることが可能です。
この記事では、手縫いタペストリーの作り方を写真付きでわかりやすくお伝えしていきます。
さらに、おしゃれに見える飾り方やアレンジアイデアもご紹介していくので、世界にひとつだけのオリジナルタペストリー作りを楽しんでみてください!
必要な材料と道具はこれだけ!初心者でも揃えやすいアイテム一覧
まず最初に、手縫いタペストリーを作るために必要な材料と道具をご紹介していきます。
実は、特別なものは何もいりません。家にあるもので十分対応できますし、100均でも簡単に揃えられます。
ここでは基本アイテムから、あると便利なものまで詳しく取り上げていきましょう!
まずは布選びから!おすすめの生地とサイズ
タペストリーの主役となるのが「布」です。
初心者におすすめなのは、リネンやコットン、キャンバス生地といった扱いやすい素材。これらの生地は適度な厚みがあり、縫いやすく、仕上がりもしっかりとした印象になります。
サイズについては、最初は縦40cm×横30cm程度の小さめサイズから始めてみることをおすすめします。
というのも、このサイズなら縫う範囲が少なく、短時間で完成するからです。慣れてきたら縦60cm×横45cmなど、お好みのサイズに挑戦してみてください。
また、柄物を選ぶ際は、シンプルなボーダーやドット、北欧風デザインが部屋になじみやすくて人気です!
最低限あればOKな裁縫道具
次に、裁縫道具について見ていきましょう。
手縫いタペストリーに最低限必要なのは、針・糸・はさみ・まち針・定規の5つだけ。針は普通地用の縫い針があれば十分で、糸は布の色に合わせて選びます。
はさみは布用と糸切り用を分けると作業がスムーズです。
まち針は布を仮止めするために使い、定規は布をまっすぐカットする際に活躍します。たったこれだけの道具で、おしゃれなタペストリーが完成するのです。
すでに家にある道具で十分対応できるため、新たに購入する必要はほとんどありません!
100均で代用できるアイテムも紹介
もし手元に裁縫道具がない場合でも、安心してください。
100均ショップには、タペストリー作りに必要な道具がすべて揃っています。針や糸はもちろん、まち針、布用はさみ、定規なども販売されているため、数百円で必要なものを一式揃えることが可能です。
さらに、100均には飾り用のポールや造花、レースといった装飾アイテムも豊富にあります。
したがって、予算を抑えながら本格的なタペストリー作りを楽しめるのです。初めての方は、まずは100均で材料を揃えてみることをおすすめします!
あったら便利な+αのアイテム
基本の道具に加えて、あると便利なアイテムもいくつかご紹介していきます。
まず、チャコペンやチャコペーパーがあれば、布に印をつける作業がぐっと楽になるでしょう。また、アイロンは縫い目を整えたり、布のしわを伸ばしたりする際に大活躍します。
ほかにも、指ぬきがあれば針を押すときの負担が減り、長時間の作業でも疲れにくくなります。
このように、必須ではないものの、作業効率や仕上がりの質を高めてくれるアイテムは意外と多いものです。ただし、最初からすべて揃える必要はありません。
慣れてきたら少しずつ買い足していくのがおすすめです!
さくっと完成!手縫いタペストリーの基本の作り方
ここからは、実際に手縫いタペストリーを作る手順を、ステップごとにお伝えしていきます。
これを見ながら進めていけば、初心者の方でも迷わず完成させることができるでしょう。それでは、一緒に作っていきましょう!
全体の完成イメージとサイズ感を確認
まずは、完成形をイメージすることが大切です。
どんなデザインにするか、どのくらいのサイズにするかを決めておくと、作業がスムーズに進みます。たとえば、シンプルな一枚布のタペストリーなら、縦40cm×横30cmが扱いやすいサイズ。
飾る場所に合わせて、横長にしたり縦長にしたりとアレンジも可能です。
紙に簡単なラフ図を描いてみると、完成後のイメージがつかみやすくなります。このひと手間が、仕上がりの満足度を大きく左右するのです!
下準備(布のカット・デザインの決定)
次に、下準備として布をカットしていきます。
定規を使って布に印をつけ、まっすぐ切ることがポイントです。布の端はほつれやすいため、縫い代として上下左右に各2cm程度余裕を持たせてカットしましょう。
デザインについては、無地のままシンプルに仕上げるもよし、ステンシルや刺しゅうで模様をつけるもよし。
自分好みのスタイルを決めたら、チャコペンで薄く印をつけておくと作業が進めやすくなります。下準備をしっかり行うことで、縫う工程がぐっと楽になります!
縫う工程(縁処理・ポール通し部分の縫い方)
いよいよ縫う工程に入ります。
まず、布の端がほつれないよう、縁を折り返して縫っていきましょう。布の端を1cm程度内側に折り込み、まち針で仮止めしてから並縫いで縫い進めます。
上辺については、ポールを通すための袋状の部分を作る必要があります。
具体的には、上辺を3cm程度折り返し、その折り目を縫い留めるだけ。このとき、ポールの太さに合わせて折り返し幅を調整してみてください。
縫い目は多少ガタついても、裏側なので目立ちません。リラックスして進めていきましょう!
仕上げの整え方とアイロンがけ
縫い終わったら、最後の仕上げに移ります。
糸の始末をきちんと行い、余分な糸端は短くカットしておきましょう。そして、アイロンをかけることで縫い目が落ち着き、見た目がぐっと美しくなります。
特に折り返し部分はしっかりとプレスすると、きれいな直線が生まれます。
このように、仕上げの一手間が作品のクオリティを高めてくれるのです。アイロンをかけ終わったら、ポールを通して壁に飾ってみてください。
自分で作ったタペストリーが部屋を彩る瞬間は、何とも言えない達成感がありますよ!
縫う場所はここだけ!手縫いで失敗しないためのコツ
手縫いタペストリーを美しく仕上げるには、いくつかのコツがあります。
ここでは、初心者がつまずきやすいポイントと、その解決方法をお伝えしていきましょう。これらを押さえておけば、失敗知らずで完成させることができます!
直線縫いをキレイに仕上げる簡単テクニック
まず、直線縫いをきれいに仕上げるテクニックからご紹介します。
ポイントは、縫い目の間隔を一定に保つこと。具体的には、1針ごとに約5mm程度の間隔を意識して縫い進めると、見た目が整います。
また、縫う前にチャコペンで薄くガイドラインを引いておくと、曲がりにくくなるでしょう。
さらに、布を引っ張りながら縫わないことも大切です。というのも、布を引っ張ると縫い目がつれてしまい、仕上がりが波打ってしまうからです。
リラックスした手つきで、自然に針を進めていきましょう!
布がズレないためのピン打ち&仮止め方法
次に、布がズレない工夫について見ていきます。
縫っている最中に布がズレると、縫い目が曲がったり、長さが合わなくなったりする原因になります。そこで活躍するのが、まち針による仮止めです。
折り返した布の端から約5cm間隔でまち針を打っておくと、布がしっかり固定されます。
このとき、針は縫う予定のライン上ではなく、少し内側に刺すのがポイント。こうすることで、縫いながらまち針を抜きやすくなるのです。
ひと手間かけるだけで、作業がぐっとスムーズになります!
玉止め・返し縫いのやり方とコツ
縫い始めと縫い終わりの処理も、きれいな仕上がりには欠かせません。
玉止めは、糸の端を指に2〜3回巻きつけてから引き抜くと、しっかりとした結び目ができます。小さな玉止めを作ることで、表から目立ちにくくなるでしょう。
また、返し縫いをすることで糸がほどけにくくなります。
具体的には、縫い終わりの位置で針を2〜3回同じ場所に通すだけ。たったこれだけで、強度が格段にアップするのです。
最初は少し難しく感じるかもしれませんが、何度か練習すれば自然と身につきます!
失敗しにくい糸の選び方と長さの目安
糸選びも、失敗を防ぐ重要なポイントです。
まず、糸の太さは布の厚みに合わせましょう。コットンやリネンのような普通地には、普通地用の糸がおすすめです。色は布と同系色を選ぶと、多少縫い目がガタついても目立ちません。
糸の長さについては、一度に使う長さは50cm程度が理想的です。
なぜなら、長すぎると糸が絡まりやすく、短すぎると頻繁に糸を継ぎ足す手間が増えてしまうからです。このちょうど良い長さを守ることで、ストレスなく作業を進められます!
世界にひとつのタペストリーに♪簡単アレンジ&デザイン例5選
基本の作り方をマスターしたら、次は自分好みにアレンジしてみましょう。
ここでは、初心者でも挑戦しやすいアレンジアイデアを5つご紹介していきます。ちょっとした工夫で、オリジナリティあふれるタペストリーが完成します!
ステンシルや刺しゅうで個性をプラス
まず、ステンシルや刺しゅうを使ったアレンジからご紹介します。
ステンシルは、型紙を布に当てて絵の具やインクでポンポンと色をのせる技法。100均で手に入るステンシルシートを使えば、誰でも簡単にプロっぽい仕上がりになります。
一方、刺しゅうは針と糸だけでできる手軽なアレンジです。
たとえば、イニシャルや小さな花、星などの簡単なモチーフを刺しゅうするだけで、一気に特別感が生まれます。どちらも慣れれば30分ほどで完成するため、気軽に挑戦してみてください!
レース・ボタン・造花などの装飾アイデア
次に、手芸用の装飾パーツを使ったアレンジを見ていきましょう。
レースを布の端にあしらうと、エレガントで女性らしい雰囲気に仕上がります。また、ボタンをいくつか縫いつけるだけで、ポップでかわいらしい印象になるでしょう。
造花を使えば、季節感を演出することも可能です。
たとえば、春なら桜やチューリップ、冬ならポインセチアといった具合。こうした装飾パーツは100均でも豊富に揃っているため、コストをかけずにアレンジを楽しめます!
子ども向け・季節イベント向けのデザイン例
タペストリーは、子ども向けや季節イベント向けにもぴったりです。
たとえば、子ども部屋用なら、カラフルな布に動物やキャラクターのアップリケを貼ってみましょう。お子さんと一緒に作る楽しみも生まれます。
季節イベント向けには、クリスマスやハロウィン、お正月といったテーマに合わせたデザインがおすすめです。
具体的には、赤と緑の布でクリスマスカラーにしたり、オレンジと黒でハロウィン風にしたりと、色使いを工夫するだけで雰囲気が変わります。イベントごとに掛け替えれば、お部屋の模様替えにもなりますよ!
初心者でもできる「形」のバリエーション
タペストリーは、四角い形だけではありません。
三角形やペナント型、のれんのように縦に長い形など、さまざまなバリエーションがあります。初心者の方には、三角形のフラッグタイプがおすすめです。
布を三角にカットして縁を縫い、上辺にポールを通すだけで完成します。
複数作って横一列につなげれば、ガーランド風の飾りにもなるでしょう。形を変えるだけで、同じ布でもまったく違った雰囲気が楽しめます!
どう飾る?壁に映える見せ方アイデアと飾り方の工夫
せっかく作ったタペストリーは、素敵に飾りたいものです。
ここでは、タペストリーをおしゃれに見せる飾り方のコツと、場所別のおすすめ配置をお伝えしていきます。ちょっとした工夫で、お部屋の印象がぐっと変わります!
ポール・棒・ハンガーを使った吊るし方
まず、タペストリーを吊るす方法からご紹介します。
最もポピュラーなのは、木製のポールや丸棒を使う方法。ポールを布の袋部分に通し、両端に紐やチェーンをつけて壁に掛けるだけです。
100均で手に入る丸棒でも十分おしゃれに仕上がります。
また、ハンガーを使うアイデアも人気です。シンプルな木製ハンガーに布を挟んで吊るすだけで、ナチュラルな雰囲気が生まれます。
さらに、突っ張り棒を利用すれば、壁に穴を開けずに飾ることができるでしょう。自分の部屋に合った方法を選んでみてください!
賃貸でも安心!壁を傷つけない飾り方
賃貸住宅にお住まいの方は、壁を傷つけない飾り方が気になるところです。
おすすめは、粘着フックや吸盤フックを使う方法。最近の粘着フックは剥がした跡が残りにくく、耐荷重もしっかりしています。
また、マスキングテープを使って壁に直接タペストリーを貼る方法も手軽です。
ただし、この方法は軽量のタペストリーに限られます。ほかにも、ピクチャーレールが設置されている部屋なら、レールを活用することで壁に穴を開けずに飾れるでしょう。
賃貸でも工夫次第で、自由にインテリアを楽しめます!
玄関・リビング・子ども部屋のおすすめ配置
次に、場所別のおすすめ配置を見ていきましょう。
玄関に飾る場合は、ドアの正面や靴箱の上のスペースがぴったり。訪れた人の目に最初に入る場所なので、季節感のあるデザインを選ぶと印象的です。
リビングでは、ソファの背面やテレビボードの横など、視線が集まる場所に配置してみてください。
子ども部屋には、ベッドの頭上やデスク周りに飾ると、お部屋のアクセントになります。タペストリーは移動も簡単なので、気分に合わせて配置を変える楽しみもありますよ!
季節やシーンに合わせた掛け替え活用法
タペストリーの魅力は、手軽に掛け替えられることです。
季節ごとにデザインを変えることで、お部屋の雰囲気を一新できます。たとえば、春は明るいパステルカラー、夏は涼しげなブルー系、秋は温かみのあるオレンジやブラウン、冬はシックなグレーといった具合。
また、誕生日やパーティーといった特別なシーンに合わせて掛け替えるのもおすすめです。
このように、タペストリーをいくつか作っておけば、手軽に模様替えを楽しめます。季節の移り変わりを感じながら、お部屋を彩ってみてください!
Q&A|タペストリー作りのよくある疑問と解決法まとめ
最後に、タペストリー作りでよくある疑問とその解決法をまとめてご紹介していきます。
初心者の方がつまずきやすいポイントを中心に取り上げていくので、困ったときの参考にしてみてください!
縫い目がガタガタになるのはなぜ?
縫い目がガタガタになる原因は、主に2つあります。
ひとつは、針を刺す間隔が一定でないこと。もうひとつは、糸を引く力が強すぎたり弱すぎたりすることです。
対策としては、まず縫う前にチャコペンでガイドラインを引いておきましょう。
そして、針を刺す間隔を5mm程度に揃えることを意識してみてください。また、糸を引くときは、布が自然に寄る程度の力加減がベストです。
何度か練習すれば、自然と均一な縫い目が作れるようになります!
仕上がりがたるむ・しわになるときの対処法
仕上がりがたるんだり、しわが寄ったりする場合の対処法をお伝えします。
たるみの原因は、縫い目の糸が緩すぎることや、布を引っ張りすぎたことが考えられます。縫うときは、布を自然な状態に保ち、適度な力加減で糸を引くことが大切です。
しわについては、アイロンがけが最も効果的な解決策。
縫う前に布全体にアイロンをかけ、縫い終わった後も仕上げとして再度アイロンをかけましょう。スチームを使うと、頑固なしわもきれいに伸びます!
布や糸が手元にないときの代用品は?
布や糸が手元にない場合でも、代用品で十分対応できます。
布の代わりには、古くなったシーツやカーテン、着なくなった服などをリメイクすることが可能です。特に、リネンのシャツやコットンのワンピースは、タペストリー用の布として最適。
糸については、刺しゅう糸やミシン糸でも代用できます。
また、どうしても糸がない場合は、細く裂いた布を糸代わりに使う方法もあるでしょう。このように、手元にあるものを活用すれば、わざわざ買いに行く必要はありません!
完成後のお手入れや洗濯はどうする?
完成したタペストリーのお手入れ方法についてもご紹介します。
基本的には、定期的にホコリを払う程度で十分。柔らかいブラシや布で軽く叩くだけで、きれいな状態を保てます。
汚れが気になる場合は、手洗いがおすすめです。
ぬるま湯に中性洗剤を溶かし、やさしく押し洗いしましょう。洗った後は、形を整えて平干しすると型崩れを防げます。
ただし、刺しゅうや装飾パーツがついている場合は、洗濯によって傷む可能性があるため、部分的に拭き取る程度にとどめておくことをおすすめします!
まとめ
手縫いタペストリーは、ミシンがなくても簡単に作ることができ、初心者の方でも失敗なく完成させられます。
必要な材料は布・針・糸・まち針・定規だけで、100均でも一式揃えることが可能です。縫う場所は布の縁とポール通し部分だけなので、作業量も少なく済みます。
完成したタペストリーは、お部屋の雰囲気を手軽に変えてくれるインテリアアイテムです。
季節やイベントに合わせて掛け替えたり、刺しゅうやレースで自分好みにアレンジしたりと、楽しみ方は無限大。ぜひ、世界にひとつだけのオリジナルタペストリー作りに挑戦してみてください!





