「色鉛筆を始めたいけど、どれを選べばいいか分からない……」
そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
色鉛筆は種類も価格帯も幅広く、初心者にとって「最初の1セット」選びは意外と難しいもの。
安さだけで選んで後悔したり、高価なものを買って持て余したりするケースも少なくありません。
この記事では、初心者が失敗しない色鉛筆の選び方を5つの判断軸で整理し、用途別におすすめの色鉛筆をご紹介していきます。
買った後も困らない使い方や道具の基本まで分かるので、色鉛筆を始める準備が整いますよ!
初心者が色鉛筆選びで迷う理由|まず知っておきたい3つの落とし穴
色鉛筆選びで初心者が迷ってしまうのには、明確な理由があります。
ここでは、多くの初心者が陥りがちな3つの落とし穴を取り上げていきます。
これらを知っておくだけで、選択の軸が見えてきますよ。
種類が多すぎて違いが分からない
色鉛筆売り場に行くと、驚くほどたくさんの商品が並んでいます。
油性・水性といった種類の違いから、メーカーごとの特徴、色数のバリエーションまで、選択肢は無限に広がっているように感じられるでしょう。
しかも、パッケージを見ただけでは「何が違うのか」が分かりにくいのです。
たとえば、同じ24色セットでも価格が500円から5,000円まで幅があり、その差が何によって生まれているのか判断できません。
このように情報が多すぎると、かえって選べなくなってしまうわけです。
結果として「とりあえず安いものでいいか」と妥協したり、逆に「高ければ間違いない」と根拠なく決めてしまったりしがちに。
まずは、自分に必要な情報を絞り込むことが大切です。
色数・価格だけで選んでしまいがち
初心者がやってしまいがちなのが、色数と価格だけを判断基準にしてしまうことです。
なぜなら、パッと見て分かりやすい情報だからです。
「色数が多いほうがたくさん表現できそう」「安いほうがお試しにちょうどいい」という考え方は、一見合理的に思えます。
ところが、実際には色数が多すぎると使いこなせず、安すぎる色鉛筆は発色や描き心地に不満が残ることも。
また、高価な色鉛筆を買っても、用途に合っていなければ持て余してしまうでしょう。
つまり、色数と価格は判断材料の一部でしかないのです。
描き味や芯の質、自分がどんな絵を描きたいのかといった要素も含めて総合的に選ぶ必要があります。
そうしないと「思っていたのと違った」という後悔につながりやすくなるわけです。
「初心者向け」の基準が曖昧なまま探している
「初心者向け色鉛筆」と書かれた商品はたくさんあります。
しかし、その基準は実はかなり曖昧です。
メーカーによっては「子ども向け=初心者向け」としている場合もあれば、「塗り絵用=初心者向け」と位置づけている場合もあります。
さらに、趣味で絵を描きたい大人と、子どもと一緒に使いたい親では、求める「初心者向け」の内容が違うはず。
このように、自分がどんな使い方をしたいのかが明確でないと、パッケージの「初心者向け」という言葉に振り回されてしまいます。
だからこそ、まずは「自分が何をしたいのか」を整理することが重要なのです。
塗り絵を楽しみたいのか、本格的な絵を描いてみたいのか、それとも子どもと一緒に使いたいのか。
用途をはっきりさせることで、本当に自分に合った「初心者向け」が見えてきます!
初心者向け色鉛筆の選び方|失敗しないための5つの判断軸
ここからは、初心者が色鉛筆を選ぶときに押さえておきたい5つの判断軸をお伝えしていきます。
この5つを理解しておけば、自分に合った色鉛筆を自信を持って選べるようになりますよ。
油性と水性色鉛筆の違い|初心者にはどちらが向いている?
色鉛筆には大きく分けて「油性」と「水性(水彩色鉛筆)」の2種類があります。
油性色鉛筆は、普通の紙にそのまま描けて、色が混ざりにくく扱いやすいのが特徴です。
一方、水性色鉛筆は描いた後に水を含んだ筆でなぞると、水彩画のようなぼかし表現ができます。
初心者にはまず油性色鉛筆がおすすめです。
なぜなら、特別な技術や道具がなくても、紙と色鉛筆だけですぐに始められるからです。
水性色鉛筆は表現の幅が広がる反面、筆や水、適した紙が必要になり、ハードルが少し高くなります。
ただし、水彩画のような表現に興味がある方は、最初から水性を選ぶのもありでしょう。
まずは「普通に塗りたいのか、水でぼかす表現がしたいのか」を考えてみてください。
その答えが、油性か水性かを決める軸になります。
描き味を左右する「芯の硬さ・発色」の考え方
色鉛筆の描き心地は、芯の硬さと発色の良さで大きく変わります。
芯が柔らかいほど、紙にスムーズに色がのり、発色も鮮やかになる傾向があります。
逆に芯が硬いと、力を入れないと色がつかず、塗るのに疲れてしまうことも。
初心者にとっては、芯が柔らかめで発色の良い色鉛筆のほうがストレスなく楽しめるでしょう。
とはいえ、芯が柔らかすぎると折れやすくなるというデメリットもあります。
したがって、ちょうどいいバランスを持った色鉛筆を選ぶことが大切です。
店頭で試し書きができる場合は、ぜひ実際に描いてみてください。
そうすることで、自分に合った描き味が見つかりやすくなります。
用途で選ぶ|塗り絵・イラスト・子ども用の違い
色鉛筆は用途によって、適した種類が変わってきます。
まず、大人の塗り絵を楽しみたい場合は、発色がよく混色しやすい色鉛筆が向いています。
細かい部分を塗ることが多いため、芯が折れにくく削りやすいものを選ぶとストレスが減るでしょう。
次に、イラストや絵を描きたい場合は、重ね塗りや混色がしやすい高品質な色鉛筆がおすすめです。
表現の幅を広げたいなら、色数も24色以上あるといいでしょう。
一方、子どもと一緒に使いたい場合は、安全性と耐久性が重要になってきます。
芯が太めで折れにくく、握りやすい三角軸の色鉛筆なら、小さな子どもでも扱いやすいはずです。
このように、用途に合わせて選ぶことで満足度が大きく変わります!
初心者が無理なく使える色数の目安
初心者にとって「何色あれば十分なのか」は悩みどころです。
結論から言うと、最初は12色から24色程度が無理なく使える目安になります。
12色は基本的な色がそろっており、混色で表現の幅を広げることも可能です。
ただし、微妙な色合いを出したいときには少し物足りなく感じるかもしれません。
そのため、初心者には24色セットが最もバランスが良いと言えるでしょう。
なぜなら、基本色に加えて中間色も含まれており、混色しなくてもある程度の表現ができるからです。
36色以上になると選択肢は増えますが、初心者のうちは使いこなせない色も出てきがち。
まずは少なめの色数で慣れてから、必要に応じて買い足していくのが賢い選択です。
そうすれば、無駄なく自分に合った色鉛筆セットを育てていけますよ。
価格帯の考え方|安すぎ・高すぎを避けるコツ
色鉛筆の価格帯は、数百円から数万円までと非常に幅広くなっています。
初心者にとっては「どのくらいの価格が適正なのか」が分かりにくいものです。
まず、100円ショップなどで売られている超低価格の色鉛筆は、正直おすすめできません。
なぜなら、芯が硬く発色が悪いため、塗っていてストレスを感じやすいからです。
結果的に「色鉛筆って楽しくない」と感じてしまい、続かなくなる可能性が高いでしょう。
逆に、1本1,000円を超えるような高級色鉛筆も、初心者には早すぎます。
というのも、違いが分かるようになるには経験が必要だからです。
初心者には、24色セットで1,500円から3,000円程度の価格帯がちょうどいい目安になります。
この価格帯なら、描き心地も発色も十分満足できるレベルのものが手に入りますよ!
【用途別】初心者におすすめの色鉛筆はこれ|最初の1セットを厳選
ここでは、用途別に初心者におすすめの色鉛筆をご紹介していきます。
自分の目的に合ったものを選べば、失敗することはありません。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
大人の塗り絵を楽しみたい初心者向け
大人の塗り絵を楽しみたい方には、三菱鉛筆の「ユニカラー」24色セットがおすすめです。
この色鉛筆は発色が良く、重ね塗りしても色が濁りにくいという特徴があります。
また、芯が適度に柔らかく、長時間塗っていても手が疲れにくいのも魅力でしょう。
価格は24色セットで2,000円前後と、初心者が手を出しやすい範囲に収まっています。
さらに、国内メーカーなので単色での買い足しもしやすく、長く使い続けられるのです。
塗り絵は細かい部分を丁寧に塗る作業が多いため、芯の削りやすさも重要なポイント。
ユニカラーは芯が折れにくく削りやすいので、ストレスなく作業に集中できます。
初めての大人の塗り絵用色鉛筆として、自信を持っておすすめできる1セットです!
イラスト・絵を描きたい初心者向け
イラストや絵を描きたい方には、ステッドラーの「エルゴソフト」24色セットが適しています。
エルゴソフトは芯が柔らかく、発色も鮮やかで重ね塗りがしやすいのが特徴です。
そのため、グラデーションや混色といった表現がしやすく、絵の幅が広がります。
また、三角軸で握りやすく、長時間描いていても疲れにくい設計になっているのもポイントでしょう。
価格は24色セットで2,500円前後と、コストパフォーマンスにも優れています。
さらに、ヨーロッパの老舗メーカーならではの品質の高さも魅力です。
絵を描くことに慣れてきたら、後から色を買い足していくこともできますよ。
初心者がイラストや絵を始めるなら、まずこのセットから試してみることをおすすめします!
子どもと一緒に使いたい初心者向け
子どもと一緒に使いたい場合は、ファーバーカステルの「丸つけ色鉛筆」12色または24色セットがおすすめです。
この色鉛筆は、芯が太くて折れにくく、小さな子どもでも安心して使えるように設計されています。
また、三角軸なので正しい持ち方が自然と身につきやすいのも嬉しいポイントでしょう。
発色も良好で、子どもが描いた絵が鮮やかに仕上がります。
価格は12色セットで1,000円前後、24色セットで2,000円前後と手頃です。
さらに、このメーカーは安全基準もしっかりクリアしているため、親としても安心して与えられます。
子どもが使いやすいだけでなく、大人が一緒に塗り絵を楽しむにも十分な品質です。
親子で色鉛筆を始めるなら、ぜひこのセットを選んでみてください!
迷ったらこれ|用途が決まっていない人向けの定番
用途がまだ決まっていない、あるいは幅広く使いたいという方には、トンボ鉛筆の「色辞典」24色セットが最適です。
色辞典は、日本の伝統色をベースにした落ち着いた色合いが特徴の色鉛筆。
塗り絵にもイラストにも使える汎用性の高さが魅力です。
また、芯の硬さや発色のバランスが良く、初心者でも扱いやすくなっています。
価格は24色セットで2,000円前後と、コストパフォーマンスも優秀でしょう。
さらに、和の色合いが独特の雰囲気を生み出すため、作品に個性を持たせやすいのです。
どんな用途にも対応できる万能さを持ちながら、他の色鉛筆とは違う魅力もある。
迷ったときは、この色辞典を選んでおけば間違いありません!
色数は何色が正解?12色・24色・36色の違いと初心者の最適解
色鉛筆を選ぶとき、色数の選択は多くの初心者が悩むポイントです。
ここでは、代表的な色数セットの特徴と、初心者にとっての最適解をお伝えしていきます。
それぞれのメリットとデメリットを理解して、納得できる選択をしていきましょう。
12色は本当に初心者向き?
12色セットは、最もコンパクトで手頃な価格帯の色鉛筆です。
赤・青・黄といった基本色がそろっており、混色することでさまざまな色を作り出せます。
したがって、「とりあえず色鉛筆を試してみたい」という方には悪くない選択でしょう。
ただし、混色には慣れが必要で、初心者がいきなり思い通りの色を作るのは難しいかもしれません。
また、微妙な色合いを表現したいときに物足りなさを感じる可能性もあります。
そのため、12色は「子ども用」や「本当に最初のお試し」として考えるのがいいでしょう。
本格的に趣味として楽しみたいなら、最初から24色を選んだほうが満足度は高くなります。
とはいえ、携帯性に優れているので、外出先で使うサブセットとしては優秀です!
24色・36色が「ちょうどいい」と言われる理由
24色セットは、初心者にとって最もバランスの良い色数だと言えます。
なぜなら、基本色に加えて中間色も含まれており、混色しなくても十分な表現ができるからです。
たとえば、肌色や薄いピンク、オリーブグリーンといった微妙な色がセットに入っているため、塗り絵でもイラストでも対応できます。
一方、36色セットになると、さらに細かい色のバリエーションが増えてきます。
ただし、初心者のうちは「似た色の違いが分からない」ということも起こりがちでしょう。
そのため、36色は「24色では物足りなくなってから」検討するのがおすすめです。
まずは24色で色鉛筆の楽しさを実感し、必要に応じて買い足していく。
このステップを踏むことで、無駄なく自分に合った色鉛筆環境を整えられますよ!
最初から色数が多いと失敗しやすい理由
初心者が最初から48色や72色といった大容量セットを買うと、失敗しやすい傾向があります。
まず、色数が多いと「どの色を使えばいいか分からない」という選択のストレスが生まれます。
せっかくたくさんの色があっても、結局いつも同じ色ばかり使ってしまうことに。
さらに、大容量セットは価格も高くなるため、もし続かなかった場合の損失も大きくなってしまいます。
また、収納や持ち運びにも場所を取るため、管理が大変になりがちです。
初心者のうちは「色数が多い=いい」とは限らないことを理解しておきましょう。
大切なのは、自分が使いこなせる範囲の色数を選ぶことです。
まずは少なめから始めて、必要性を感じたら買い足していくほうが、結果的に満足度は高くなります!
色は後から買い足せる?セット選びの考え方
多くのメーカーでは、色鉛筆の単色販売を行っています。
そのため、最初に買ったセットに足りない色があっても、後から買い足すことは可能です。
特に国内メーカー(三菱鉛筆、トンボ鉛筆など)や大手海外メーカー(ステッドラー、ファーバーカステルなど)は、単色での購入がしやすくなっています。
したがって、最初から色数の多いセットを買う必要はありません。
まずは24色程度のセットで始めて、使っているうちに「この色がもっと欲しい」と感じたら買い足せばいいのです。
このアプローチなら、自分の使い方に合わせて色鉛筆を増やしていけます。
ただし、マイナーなメーカーだと単色販売していないこともあるため、購入前に確認しておくと安心でしょう。
セット選びでは「買い足しやすさ」も考慮に入れてみてください!
初心者が買って後悔しやすい色鉛筆の特徴と避け方
色鉛筆選びで失敗しないためには、後悔しやすいパターンを知っておくことも大切です。
ここでは、初心者が陥りがちな失敗例と、それを避けるためのポイントをお伝えしていきます。
事前に知っておけば、余計な出費や時間のロスを防げますよ。
安さだけで選ぶと起こりやすい失敗
「とりあえず安いものでいいか」と考えて買った色鉛筆で、後悔するケースは非常に多くあります。
なぜなら、極端に安い色鉛筆は芯が硬く、紙に色がつきにくいからです。
力を入れて塗らなければならず、長時間使っていると手が疲れてしまいます。
さらに、発色が悪いため、思ったような仕上がりにならずストレスを感じるでしょう。
結果的に「色鉛筆ってこんなものか」と諦めてしまう原因になりかねません。
また、芯が折れやすい製品も多く、削るたびに芯が取れてしまうこともあります。
初心者こそ、ある程度品質が保証された色鉛筆を選ぶべきです。
24色セットで1,500円以上を目安にすれば、極端な失敗は避けられます!
芯が硬すぎ・折れやすい色鉛筆の注意点
芯の硬さや強度は、色鉛筆の使いやすさを大きく左右します。
芯が硬すぎる色鉛筆は、力を入れて塗らなければならず、手に負担がかかります。
特に広い面積を塗るときや、長時間作業するときには疲労感が強くなるでしょう。
一方、芯が柔らかすぎると、今度は折れやすくなってしまいます。
削るときに芯が取れたり、描いている最中にポキッと折れたりすると、集中力が途切れてストレスに。
したがって、「適度な柔らかさ」と「強度」のバランスが取れた色鉛筆を選ぶことが重要です。
購入前にレビューをチェックして、「芯が折れやすい」といった意見が多い製品は避けるのが賢明でしょう。
また、可能であれば店頭で実際に試し書きしてみることをおすすめします!
「上級者向け」を初心者が選ぶリスク
高価で高品質な「プロ仕様」や「上級者向け」の色鉛筆は、確かに素晴らしい製品です。
ただし、初心者がいきなり選ぶにはリスクがあります。
まず、価格が高いため、もし続かなかった場合の損失が大きくなってしまいます。
さらに、上級者向けの色鉛筆は微妙な色の違いや描き味の特性を活かすことが前提です。
初心者のうちは、その違いを十分に感じ取れないことも多いでしょう。
また、プロ仕様の色鉛筆は色数が多く、管理や選択が複雑になりがちです。
したがって、まずは初心者〜中級者向けの製品で基本を学び、技術が向上してから上級者向けにステップアップするのが理想的。
焦らずに、自分のレベルに合った色鉛筆を選んでみてください!
レビューを見るときに注意したいポイント
色鉛筆を選ぶとき、Amazonや楽天のレビューを参考にする方も多いでしょう。
ただし、レビューを鵜呑みにするのは危険です。
なぜなら、レビューを書いている人の経験値や用途が自分と異なる可能性があるからです。
たとえば、上級者が「物足りない」と評価している色鉛筆でも、初心者には十分すぎることもあります。
逆に、「初心者向け」と書かれていても、その人の基準が自分と合っているとは限りません。
レビューを見るときは、以下のポイントに注目してみてください。
まず、自分と似た用途で使っている人のコメントを探すこと。
次に、「芯の硬さ」「発色」「折れやすさ」といった具体的な使用感に言及しているレビューを重視すること。
そして、極端に高評価・低評価のレビューだけでなく、中間的な評価も確認することです。
こうした視点を持つことで、より正確な判断ができるようになりますよ!
色鉛筆を買ったら次に知りたいこと|上達を早める使い方と道具の基本
色鉛筆を手に入れたら、実際に使い始める前に知っておきたい基本があります。
ここでは、初心者が上達しやすくなる使い方のコツや、一緒にそろえておくと便利な道具をご紹介していきます。
これらを押さえておけば、色鉛筆をもっと楽しめるようになりますよ。
初心者でもきれいに塗れる基本の塗り方
色鉛筆できれいに塗るには、いくつかの基本テクニックを知っておくと便利です。
まず、塗るときは一定方向にストロークを重ねることを意識してみてください。
バラバラの方向に塗ると、ムラが目立ちやすくなってしまいます。
また、最初は薄く塗り始めて、少しずつ色を重ねていくのがコツです。
なぜなら、一度濃く塗ってしまうと、後から修正するのが難しいからです。
さらに、グラデーションを作りたいときは、境界部分を軽いタッチでぼかすようにすると自然な仕上がりになります。
力加減も重要なポイントで、強く塗りすぎると紙が傷んでしまうことも。
最初はリラックスして、軽めのタッチで塗る練習をしてみることをおすすめします!
色鉛筆と相性のいい紙の選び方
色鉛筆の描き心地や発色は、使う紙によって大きく変わります。
初心者におすすめなのは、適度に厚みがあり表面に凹凸(テクスチャー)がある画用紙です。
なぜなら、凹凸が色鉛筆の粉を受け止めてくれるため、発色が良くなるからです。
逆に、コピー用紙のようなツルツルした紙だと、色がのりにくく滑ってしまいます。
また、紙が薄すぎると、重ね塗りしたときに紙が破れたりヨレたりすることも。
画用紙は100円ショップでも手に入りますが、できれば文房具店で売っている少し厚めのものを選ぶといいでしょう。
さらに本格的に楽しみたいなら、ケント紙や水彩紙といった専門的な紙を試してみるのもおすすめです。
紙を変えるだけで仕上がりが劇的に変わることもあるので、ぜひ色々試してみてください!
削り方・持ち方で描きやすさは変わる
色鉛筆の削り方や持ち方は、意外と見落とされがちなポイントです。
まず削り方についてですが、芯を長めに出すと細かい描写がしやすくなります。
ただし、長すぎると折れやすくなるため、1cm程度を目安にするといいでしょう。
また、鉛筆削り器を使う場合は、色鉛筆専用のものを選ぶと芯が折れにくくなります。
次に持ち方ですが、鉛筆と同じように持つのが基本です。
ただし、広い面積を塗るときは少し寝かせ気味に持つと、均一に塗りやすくなります。
逆に、細かい部分を描くときは立てて持つことで、コントロールしやすくなるでしょう。
このように、状況に応じて持ち方を変えることで、表現の幅が広がります。
最初は意識的に練習してみることをおすすめします!
続けるために知っておきたい保管とメンテナンス
色鉛筆を長く使い続けるには、適切な保管とメンテナンスが欠かせません。
まず保管についてですが、直射日光や高温多湿を避けて保管することが大切です。
なぜなら、木軸が変形したり、芯が劣化したりする可能性があるからです。
また、色鉛筆を立てて保管すると、芯が折れるリスクが減ります。
ペンケースに入れて持ち運ぶ場合は、衝撃から守るためにクッション性のあるものを選ぶといいでしょう。
次にメンテナンスですが、定期的に削り直すことで常に快適な描き心地を保てます。
芯先が丸くなったまま使い続けると、細かい部分が描きにくくなってしまいますよね。
さらに、色鉛筆の軸が汚れたら、柔らかい布で軽く拭いてあげるときれいな状態が保てます。
こうした小さな気配りが、色鉛筆を長持ちさせる秘訣です!
まとめ
色鉛筆選びで失敗しないためには、種類・描き味・用途・色数・価格という5つの判断軸を意識することが大切です。
初心者には油性色鉛筆の24色セットがバランスが良く、価格は1,500円〜3,000円程度を目安にすると満足度の高い製品が見つかります。
用途別におすすめを選ぶなら、塗り絵にはユニカラー、イラストにはエルゴソフト、子ども用にはファーバーカステル、迷ったら色辞典を選んでみてください。
安すぎる色鉛筆は描き心地や発色に不満が残りやすく、逆に最初から高価な上級者向けを選ぶと持て余してしまう可能性があります。
色鉛筆を買ったら、基本の塗り方を意識して、相性のいい紙を選び、適切に保管することで上達が早まるでしょう。
最初は完璧を求めず、まずは手を動かして楽しむことから始めてみてください。
続けていくうちに、自分なりの表現や好きな色が見つかり、色鉛筆の世界がどんどん広がっていきますよ!





