「大人って趣味にどのくらいお金を使っているんだろう?」「自分は使いすぎなのかな……」
そんな疑問を持ったことはありませんか?
趣味は人生を豊かにしてくれる大切なものですが、一方で家計に負担をかけすぎるのも心配ですよね。
この記事では、大人が趣味に使う平均額や理想的な収入割合、そして趣味を楽しみながら賢く節約する方法まで詳しくお伝えしていきます。また、ライフステージに応じた趣味費の考え方も取り上げているので、長期的な視点で趣味とお金の付き合い方を見直せるでしょう!
大人は趣味にいくら使っている?最新データと平均額をチェック
まずは気になる趣味費の実態について見ていきましょう。
統計データや各種調査をもとに、大人がどの程度趣味にお金をかけているのかをお話ししていきます。
総務省統計やアンケートから見る平均額
総務省の家計調査によると、娯楽費(趣味・レジャー関連費用)の月額平均は約25,000円となっています。
ただし、この金額には外食や映画鑑賞なども含まれているため、純粋な趣味費だけを考えると15,000〜20,000円程度が実際の平均値といえるでしょう。
また、民間企業の調査では「月に10,000円未満」と答える人が最も多く、続いて「10,000〜30,000円」という結果が多く見られます。
したがって、多くの大人が月額10,000〜25,000円の範囲で趣味を楽しんでいることがわかりました。
単身世帯・家族世帯での違い
趣味費は世帯構成によっても大きく異なります。
単身世帯では月額20,000〜30,000円程度を趣味に使う人が多い傾向にあります。なぜなら、自由に使えるお金の割合が高く、自分だけのために支出できるからです。
一方、家族世帯では月額10,000〜15,000円程度に抑えるケースが一般的。
子どもの教育費や生活費が優先されるため、どうしても趣味費は控えめになりがちです。
しかし、家族みんなで楽しめる趣味を選ぶことで、むしろコストパフォーマンスよく充実した時間を過ごしている世帯も少なくありません。
男女・年代別での傾向
性別や年代によっても趣味費には特徴的な違いが現れます。
男性の場合、20〜30代は比較的高額な趣味(車・バイク・ゲーム機材など)に投資する傾向があるでしょう。40代以降になると、ゴルフや釣りなど継続的に楽しめる趣味にシフトしていきます。
女性については、美容やファッション関連に加えて、習い事や推し活などに月額10,000〜20,000円程度を使う人が多いようです。
年代別で見ると、50代以降は時間的余裕が生まれるため、旅行や文化的な趣味に比較的多くの予算を割く傾向にあります。
このように、ライフスタイルや価値観によって趣味費の使い方は人それぞれ異なることがわかりました!
手取りの何%が理想?無理のない趣味費の目安を知ろう
次に、収入に占める趣味費の理想的な割合について見ていきましょう。
家計を圧迫せずに趣味を楽しむためには、適切なバランス感覚が重要です。
一般的に推奨される割合(5〜10%目安)
ファイナンシャルプランナーが推奨する趣味費の目安は、手取り収入の5〜10%程度となっています。
例えば、手取り月収が25万円の場合、趣味費は12,500〜25,000円が適正範囲。手取り35万円なら17,500〜35,000円といった計算になります。
この範囲内であれば、生活費や貯金を圧迫することなく、充実した趣味時間を確保できるでしょう。
ただし、これはあくまで目安であり、住居費や家族構成によって調整が必要です。
特に一人暮らしで家賃負担が重い場合は、5%程度に抑えることをおすすめします。
生活費・貯金とのバランスの考え方
趣味費を決める際は、必ず他の支出項目とのバランスを考慮することが大切です。
理想的な家計配分としては、固定費(家賃・光熱費・通信費など)が手取りの50〜60%、変動費(食費・日用品など)が20〜25%、貯金が10〜20%、そして趣味費が5〜10%という割合になります。
もし貯金ができていない状況であれば、まずは貯金習慣を身につけることを優先してみてください。
なぜなら、将来の安心があってこそ、趣味も心から楽しめるからです。
逆に十分な貯金がある場合は、趣味費の割合を多少高めに設定しても問題ありません。
家族で合意するための趣味費ルール
夫婦や家族がいる場合は、お互いの趣味費について事前に話し合っておくことが重要です。
まず、世帯全体の趣味費予算を決めて、それを各自に配分する方法がおすすめ。例えば、月額30,000円を夫婦で15,000円ずつ分けるといった具合です。
また、高額な買い物については金額のボーダーラインを設けるのも効果的でしょう。
「5万円以上の趣味関連支出は相談する」といったルールを作ることで、トラブルを未然に防げます。
さらに、家族みんなで楽しめる趣味については別枠で予算を確保すると、より豊かな家庭生活を送れるはずです!
趣味の種類別にかかるお金|習い事・旅行・推し活・スポーツなど
ここからは、人気の高い趣味ジャンルごとに具体的な費用相場をお伝えしていきます。
自分の興味がある分野では、どの程度の予算が必要なのかをチェックしてみてください。
習い事・学び系の費用相場
習い事系の趣味は、継続的な成長を感じられることから多くの大人に人気があります。
語学学習の場合、オンラインレッスンなら月額5,000〜10,000円程度、通学型のスクールでは15,000〜30,000円が相場です。楽器演奏では、個人レッスンが1回3,000〜5,000円、グループレッスンは1回1,500〜2,500円程度となっています。
ダンスや料理教室も同様の価格帯で、月4回通った場合の月額費用は10,000〜20,000円程度でしょう。
また、資格取得を目指す場合は教材費や受験料も加算されるため、年間で50,000〜100,000円程度の予算を見込んでおくことをおすすめします。
これらの習い事は初期費用が比較的少なく、月々の支出が予測しやすいのが特徴です。
旅行やアウトドアにかかる費用
旅行・アウトドア系の趣味は、季節や行き先によって費用が大きく変動します。
国内旅行の場合、1泊2日で30,000〜50,000円、2泊3日で50,000〜80,000円程度が一般的な相場です。海外旅行になると、アジア圏で100,000〜200,000円、ヨーロッパ・アメリカで200,000〜400,000円程度の予算が必要でしょう。
キャンプや登山などのアウトドア系では、初期装備投資が重要なポイントとなります。
テントや寝袋、登山用品一式を揃えると100,000〜300,000円程度かかりますが、一度購入すれば長期間使用可能です。
その後は現地までの交通費や宿泊費、食材費程度で楽しめるため、長期的にはコストパフォーマンスの良い趣味といえます。
推し活・イベント・グッズ代の特徴
近年話題の推し活は、熱量によって費用が大きく変わる趣味の代表格です。
ライブやコンサートのチケット代は5,000〜15,000円程度、遠征が伴う場合は交通費・宿泊費も加算されます。グッズ購入については、月額数千円から数万円まで個人差が非常に大きいでしょう。
また、握手会やファンミーティングなどの特別イベント、写真集やDVDなどの関連商品も考慮すると、熱心なファンでは月額50,000円以上使うケースも珍しくありません。
推し活の魅力は精神的な充実感が高いことですが、感情的になりやすい分野でもあります。
したがって、事前に月予算を決めて、その範囲内で楽しむことが大切です。
スポーツ・フィットネス・健康系の費用感
健康志向の高まりとともに、スポーツ系の趣味も人気が上昇しています。
ジム通いの場合、月会費は8,000〜12,000円程度が相場で、パーソナルトレーニングを追加すると1回5,000〜10,000円程度かかるでしょう。ゴルフでは、打ちっぱなし練習が1回2,000〜3,000円、ラウンドプレーは10,000〜20,000円程度となっています。
テニスやバドミントンなどのラケットスポーツは、コート利用料が1時間1,000〜3,000円程度と比較的リーズナブルです。
ランニングは最も費用を抑えやすいスポーツの一つで、シューズとウェアがあれば月額数千円程度で十分楽しめます。
これらの趣味は健康維持にも貢献するため、医療費削減効果も期待できる投資といえるかもしれません。
コスパが良い「お金がかからない趣味」
予算に余裕がない場合でも、工夫次第で充実した趣味時間を過ごすことは可能です。
読書は図書館を活用すれば無料で楽しめますし、散歩やジョギングも特別な費用はかかりません。写真撮影もスマートフォンを使えば、追加投資なしで始められるでしょう。
また、YouTubeなどの無料動画を活用した学習やエクササイズ、料理のレシピ研究なども低コストで満足度の高い趣味です。
家庭菜園やガーデニングも、初期費用は数千円程度で、収穫物を食卓で楽しめるという実用性もあります。
創作系では、ブログ執筆や詩作、イラスト描きなども基本的には無料で取り組めるため、表現欲求を満たしたい人にはおすすめです!
始めるとき・続けるとき・本格的に取り組むときの費用の違い
趣味にかかる費用は、取り組みの深さによって段階的に変化していきます。
ここでは、初心者から上級者まで、それぞれのフェーズで必要な費用について整理していきましょう。
初期投資(道具・教材・入会費など)
どんな趣味でも、始める際には一定の初期投資が必要になります。
楽器系では、エントリーモデルの楽器本体で30,000〜100,000円程度、教本や楽譜で5,000〜10,000円程度が相場です。スポーツ系では、道具一式で20,000〜50,000円、ウェアで10,000〜20,000円程度を見込んでおきましょう。
手芸や工作系の趣味では、基本的な工具や材料で10,000〜30,000円程度あれば十分スタートできます。
ただし、多くの趣味では「とりあえず体験してみる」ことが可能です。
楽器店での試奏、体験レッスンの受講、レンタル用品の活用などを通じて、本格的な投資前に適性を確認することをおすすめします。
維持費(毎月の会費・材料費・交通費)
趣味を継続するためには、月々の維持費も考慮しなければなりません。
習い事系では月謝や会費として月額5,000〜20,000円程度、材料費や交通費も含めると合計で10,000〜30,000円程度が必要でしょう。スポーツジムや各種クラブの月会費は8,000〜15,000円が一般的です。
創作系の趣味では、材料費が主な継続コストとなります。
絵画なら画材費で月額3,000〜10,000円程度、手芸では布地や糸代で月額5,000〜15,000円程度が目安です。
また、スキルアップのための書籍購入費や、作品発表のための展示会参加費なども維持費として計算しておくと良いでしょう。
本格化すると増える追加費用(上級機材・資格・遠征など)
趣味にのめり込むにつれて、さらなる投資が必要になる場面も出てきます。
楽器演奏では、より良い音質を求めて高級楽器への買い替えを検討するかもしれません。カメラ趣味なら、プロ仕様のレンズや機材に数十万円を投資することもあるでしょう。
資格取得や技能検定への挑戦も、本格派ならではの追加費用です。
受験料や専門書籍、セミナー参加費などを含めると、年間で数万円から十数万円程度の出費になる場合もあります。
さらに、コンテストや発表会への参加、他地域での研修会参加など、遠征費用も発生する可能性があります。
これらの追加投資は必須ではありませんが、より深い満足感を得たい場合には検討価値があるといえるでしょう!
趣味費を抑えつつ満足度を上げる工夫と節約アイディア
限られた予算の中でも、工夫次第で趣味をより充実させることは十分可能です。
ここからは実践的な節約テクニックをご紹介していきます。
中古・レンタル・シェアの活用方法
新品にこだわらず、中古品を活用することで大幅なコストダウンが図れます。
楽器やスポーツ用品は中古市場が充実しており、新品の半額以下で良質な商品を見つけることも可能です。フリマアプリやオークションサイトを定期的にチェックして、お得な商品を探してみてください。
レンタルサービスも上手に活用しましょう。
キャンプ用品やスキー道具など、使用頻度の低いアイテムはレンタルの方が経済的です。また、高額な機材を購入前に試用できるメリットもあります。
最近ではシェアリングエコノミーも発達しており、車や工具、場所なども仲間同士でシェアすることで費用負担を軽減できるでしょう。
特に同じ趣味を持つ仲間とのシェアは、コスト削減だけでなく交流の機会も生み出してくれます。
サブスクや会員制度を見直すコツ
定額制サービスは便利ですが、使用頻度に見合わない場合は見直しが必要です。
複数のサブスクリプションに加入している場合は、利用状況を月単位で記録してみてください。あまり使っていないサービスは解約し、本当に価値を感じるもののみを継続することで、無駄な支出を削減できます。
また、年間契約にすることで月額料金が安くなるサービスも多いので、継続確実なものは年契約に変更することをおすすめします。
会員制施設についても、利用回数と月会費を照らし合わせて、1回当たりのコストパフォーマンスをチェックしてみましょう。
場合によっては、都度払いの方が安上がりになることもあります。
お金をかけずに楽しむ工夫(無料イベント・図書館・地域活動など)
地域の公共施設やコミュニティを活用することで、低コストで趣味を楽しめる機会が広がります。
図書館では書籍の貸し出しだけでなく、各種講座や展示会、読書会なども開催されています。市民センターや公民館でも、さまざまなサークル活動や体験教室が格安で提供されているでしょう。
美術館や博物館の無料開放日、公園でのイベント、商業施設での体験コーナーなども要チェックです。
また、オンラインでの無料コンテンツも豊富に存在します。
YouTubeでの学習動画、無料アプリでの語学学習、ウェブサイトでの情報収集など、工夫次第でプロレベルの知識やスキルを身につけることも可能です。
さらに、同じ趣味を持つ人とのネットワーク作りにも力を入れてみてください!
ライフステージ別に変わる趣味へのお金のかけ方
人生の各段階に応じて、趣味費の配分や考え方も変化していきます。
最後に、ライフステージごとの特徴と対策についてお話ししていきましょう。
独身期におすすめの趣味費バランス
独身期は比較的自由に使える金額が多く、趣味への投資に最適な時期といえます。
この時期の特徴は、将来への種まきとして多様な分野にチャレンジできることです。語学学習、資格取得、創作活動など、スキルアップにつながる趣味に重点的に投資することをおすすめします。
また、体力的にも充実している時期なので、旅行やスポーツ系の趣味にも積極的に取り組めるでしょう。
ただし、将来の結婚資金や住宅取得資金も考慮して、趣味費は手取りの10〜15%程度に収めることが理想的です。
さらに、この時期に築いた趣味仲間とのネットワークは、その後の人生でも大きな財産となります。
コストパフォーマンスだけでなく、人とのつながりも重視して趣味を選んでみてください。
子育て・教育費が重なる時期の工夫
子育て期は教育費や生活費の負担が重く、趣味費を大幅に削減せざるを得ない場合が多いでしょう。
この時期は無理をせず、趣味費を手取りの3〜5%程度に抑えることをおすすめします。しかし、完全に趣味を諦める必要はありません。
家族みんなで楽しめる趣味を選ぶことで、一石二鳥の効果が期待できます。
キャンプや公園でのピクニック、家庭菜園、手作り工作などは、子どもの教育にもプラスになるでしょう。また、子どもが寝た後の短時間でできる趣味、読書や映画鑑賞、オンライン学習なども効果的です。
さらに、地域の子育て支援センターや児童館のイベントを活用すれば、親子で楽しみながらコストも抑えられます。
この時期は量より質を重視して、限られた時間とお金を有効活用することが重要です。
セカンドライフに向けた趣味費の考え方
50代以降になると、子どもの独立や退職を見据えた趣味費の再設計が必要になります。
まず、健康維持に直結する趣味への投資を優先することをおすすめします。ウォーキング、水泳、ヨガなどの運動系、園芸や料理などの実用系趣味は、医療費削減効果も期待できるでしょう。
また、退職後の時間を有効活用するため、新しい分野への挑戦も検討してみてください。
絵画や陶芸、写真などの創作系、語学や歴史などの学習系趣味は、長期間にわたって楽しめます。さらに、これまでの経験を活かして、指導者やボランティアとして社会貢献する道も開けるかもしれません。
ただし、退職後の収入減少も考慮して、現役時代から趣味費の段階的調整を始めることが大切です。
豊かなセカンドライフのために、計画的な準備を進めていきましょう!
まとめ
大人の趣味費について、平均額から節約術まで幅広くお伝えしてきました。
統計データを見ると、多くの大人が月額10,000〜25,000円程度、つまり手取り収入の5〜10%を趣味に使っていることがわかります。ただし、これはあくまで目安であり、ライフステージや家族構成に応じて柔軟に調整することが重要です。
趣味は人生を豊かにしてくれる素晴らしいものですが、家計を圧迫しては本末転倒になってしまいます。
中古品やレンタルの活用、無料サービスの利用、地域コミュニティとの連携など、工夫次第で予算を抑えながらも満足度の高い趣味時間を過ごすことは十分可能です。
また、独身期には積極的な投資を、子育て期には家族と共有できる趣味を、そしてセカンドライフに向けては健康維持と社会貢献を意識した選択をすることで、人生の各段階で適切な趣味との付き合い方ができるでしょう。
まずは現在の収支状況を整理して、無理のない範囲で趣味費の予算を設定してみてください。そして、お金をかけすぎることなく、心から楽しめる趣味を見つけて、より充実した毎日を送ってくださいね!




