「部屋を変えたいけれど、賃貸だから大がかりなリフォームはできない……」 そんな悩みを抱えていませんか?
実は、DIYなら賃貸でも原状回復可能な方法で、おしゃれな部屋に大変身させることができます。 この記事では、初心者でも簡単にできるDIYリフォーム術から、予算別の模様替えプラン、失敗しないための準備まで、すべてお伝えしていきます。 壁紙や床材の選び方、照明の活用法など、プロ直伝のテクニックも満載なので、理想の空間づくりにぜひ役立ててみてください!
今すぐできる!DIYで部屋をおしゃれに模様替えする3つのステップ
DIYで部屋の模様替えを成功させるには、まず基本となる3つのステップを押さえることが大切です。 ここでは、理想の部屋づくりのための道筋を順番にご紹介していきます。
ステップ①|理想のテーマを決める(北欧風・ナチュラル・韓国インテリアなど)
最初に決めるべきは、どんな雰囲気の部屋にしたいかという「テーマ」です。
なぜなら、ゴールが明確になっていれば、材料選びや色合わせで迷うことが格段に減るからです。
たとえば北欧風なら白とグレーを基調にして木目調の家具を配置し、韓国インテリアならベージュやアイボリーで統一感を出すというように、テーマごとに色や素材の方向性が決まってきます。 また、ナチュラル系なら観葉植物や麻素材を取り入れたり、インダストリアルならアイアンやコンクリート調の素材を選んだりと、具体的なアイテム選びもスムーズに進みます。
このように、まずは理想のイメージを固めることで、DIYの成功率がぐんと上がっていきます!
ステップ②|変える”面”を決める(壁・床・家具・照明)
テーマが決まったら、次は「どこを変えるか」を絞り込んでいきます。
部屋全体を一度に変えようとすると予算も時間もかかってしまいますが、視界に入りやすい「面」に集中することで、効率的に印象を変えることができます。
具体的には、壁の一面だけアクセントクロスを貼る、床の半分だけフロアマットを敷く、照明を交換するなど、ポイントを絞ったアプローチがおすすめ。 特に壁は部屋の印象の約70%を決めると言われているため、まずは壁から始めるのも効果的です。
さらに、家具の配置換えや照明の追加など、購入不要でできることから始めてみるのも賢い選択といえます。
ステップ③|必要な道具と材料をそろえる
最後のステップは、実際にDIYを始めるための道具と材料の準備です。
とはいえ、すべてを新品でそろえる必要はありません。 100均で手に入るマスキングテープやローラー、家にあるはさみやカッターなど、代用できるものは積極的に活用していきましょう。
基本的に必要なのは、メジャー、カッター、定規、マスキングテープ、そして選んだ材料(壁紙やフロアマットなど)程度。 ホームセンターでは工具のレンタルサービスもあるので、電動ドライバーなど使用頻度の低いものは借りるという選択肢もあります。
今あるもので始められることを意識すれば、初期投資を抑えながらDIYデビューができます!
賃貸でも安心!原状回復OKなDIYリフォームアイデア
賃貸物件でも、工夫次第でおしゃれな空間づくりは十分可能です。 ここでは、原状回復できるDIYアイデアを具体的にお伝えしていきます。
貼ってはがせる壁紙&リメイクシートで簡単チェンジ
賃貸DIYの定番といえば、貼ってはがせるタイプの壁紙やリメイクシートです。
これらの商品は、粘着力が弱めに設計されているため、退去時にきれいにはがすことができます。 壁紙屋本舗やニトリ、IKEAなどで豊富なデザインが販売されており、レンガ調、木目調、大理石調など、好みに合わせて選べるのも魅力的。
施工方法も簡単で、空気を抜きながら貼っていくだけなので、初心者でも2〜3時間あれば6畳の壁一面を変身させることができます。 ただし、下地の状態によっては粘着力が弱くなることもあるため、事前に小さな範囲で試し貼りをすることをおすすめします。
置くだけ・敷くだけで床リフォーム(タイルカーペット・フロアマット)
床の印象を変えたいなら、置くだけ・敷くだけのアイテムが便利です。
タイルカーペットやフロアマットは、既存の床の上に敷くだけで、まるで新築のような雰囲気に変えることができます。 選ぶ際のポイントは「滑りにくさ」「防音性」「掃除のしやすさ」の3つ。
たとえばペットや小さなお子さんがいる家庭なら、滑り止め加工があり洗えるタイプがおすすめですし、マンションの場合は防音性の高い厚手のものを選ぶと階下への配慮にもなります。 また、汚れやすいキッチン周りには撥水加工のあるものを選ぶなど、場所に応じて使い分けることも大切です。
突っ張り棒・DIY柱(ラブリコなど)で収納とデザインを両立
壁を傷つけずに収納スペースを増やしたいなら、突っ張り棒やDIY用の突っ張り金具が最適です。
特に人気なのが「ラブリコ」という商品で、これはホームセンターで売っている2×4(ツーバイフォー)材という木材の上下に取り付けて、天井と床の間に突っ張らせる金具のこと。 簡単に言えば、「木材を使った突っ張り棒」のようなイメージです。
これらのアイテムを使えば、天井と床の間に柱を立てることができ、そこに棚板を取り付ければオープンシェルフに、布を張れば間仕切りに、カウンター板を設置すればワークスペースにと、アイデア次第で様々な使い方が可能。
退去時のチェックポイントと原状回復のコツ
DIYを楽しんだ後は、退去時の原状回復も忘れずに準備していきましょう。
原状回復の判断基準は「通常の使用による損耗を超えているかどうか」です。 貼ってはがせる壁紙でも、長期間貼りっぱなしにすると跡が残ることがあるため、定期的に貼り替えることをおすすめします。
退去前には、壁紙やシートをゆっくりとはがし、粘着剤が残った場合は中性洗剤で優しく拭き取ります。 また、突っ張り棒の跡が天井に残らないよう、あて布をしてから設置するなど、事前の対策も重要です。
費用と時間で選ぶ!1万円/3万円/5万円でできる部屋改造プラン
予算に応じて、どこまでDIYリフォームができるのか気になりますよね。 ここでは、費用別の具体的なプランをご紹介していきます。
【1万円プラン】週末1日でできる簡単イメチェン
1万円の予算でも、工夫次第で部屋の印象は大きく変えられます。
このプランでは、貼るだけ壁紙(約3000円)、クッションフロア(約4000円)、LED電球への交換(約3000円)の組み合わせがおすすめ。 壁の一面だけにアクセントクロスを貼り、玄関やトイレなど小スペースの床を変え、照明を暖色系に変えるだけで、がらりと雰囲気が変わります。
作業時間も週末の1日あれば十分で、初心者でも無理なく挑戦できる内容です。 さらに、100均のウォールステッカーやフェイクグリーンを追加すれば、よりおしゃれな空間に仕上がります。
【3万円プラン】床と壁をまとめてリフレッシュ
3万円あれば、見える面積の約70%を変える「コスパリフォーム」が実現できます。
具体的には、リビングの壁2面分の壁紙(約8000円)、6畳分のフロアマット(約15000円)、間接照明の追加(約5000円)、カーテンの交換(約2000円)という配分。 これだけ変えれば、まるで引っ越したかのような新鮮な気分を味わえます。
ポイントは、壁と床の色調を合わせることで統一感を出すこと。 たとえば、グレー系の壁紙には同系色のフロアマットを合わせると、空間に奥行きが生まれます。
【5万円プラン】家具×壁×照明のトータルコーデ
5万円の予算があれば、DIYと買い替えを組み合わせたトータルコーディネートが可能です。
壁紙を部屋全体に施工(約15000円)、床材の全面張り替え(約20000円)に加えて、アクセントとなる家具を1〜2点新調(約10000円)、さらにペンダントライトやフロアランプを追加(約5000円)すれば、統一感のある理想の空間が完成します。
このレベルになると、インテリア雑誌に載っているような本格的な部屋づくりができます。 ただし、一度にすべてを変えるのではなく、段階的に進めていくことで、失敗のリスクを減らすことができます。
費用を抑えるコツと無駄な出費を防ぐポイント
DIYリフォームの費用を抑えるには、いくつかのコツがあります。
まず大切なのは、材料を余裕をもって発注すること。 ギリギリの量で注文すると、失敗した時の予備がなくなり、追加注文で送料が二重にかかってしまいます。
また、工具は購入よりもレンタルを活用し、材料はセール時期にまとめ買いすることで、大幅なコストダウンが可能。 さらに、SNSやフリマアプリで余った材料を安く入手するという方法もあります。
初心者でも失敗しない!DIYリフォームの下準備と道具チェックリスト
DIYの成功は、実は下準備で9割決まると言われています。 ここでは、失敗を防ぐための準備と必要な道具についてお伝えしていきます。
失敗を防ぐ「採寸・養生・下地確認」の基本
DIYで最も多い失敗は、採寸ミスと下地の確認不足です。
採寸は最低でも3回は測り、縦・横・対角線の長さを確認することが基本。 壁や床は完全な長方形でないことが多いため、複数箇所を測って最大値を基準にします。
養生については、マスキングテープと新聞紙やビニールシートを使って、作業しない部分をしっかり保護することが大切。 また、壁の下地確認では、凹凸がないか、湿気でカビていないかをチェックし、必要に応じてパテで補修してから作業を始めます。
初心者でも使える!最小限の工具セット
DIY初心者に必要な工具は、実はそれほど多くありません。
必須アイテムは、カッター、定規(できれば金属製)、メジャー、ローラー、スキージー(空気抜き用)、マスキングテープの6つ。 これらがあれば、壁紙貼りや床材の施工など、基本的な作業はすべてカバーできます。
あると便利なものとしては、地ベラ(壁紙を押さえる道具)、撫でバケ(空気を抜く刷毛)、水平器などがありますが、最初はなくても大丈夫。 100均でも十分使える工具が揃うので、まずは最小限のセットから始めてみてください。
安全対策と作業環境の整え方
DIY作業では、安全面への配慮も忘れてはいけません。
特に重要なのは換気で、接着剤や塗料を使う際は必ず窓を開けて作業します。 マスクや軍手の着用も基本ですし、カッターを使う時は必ずカッティングマットを敷くことも大切。
また、電気系統の作業をする場合は、必ずブレーカーを落としてから行います。 作業スペースは十分に確保し、つまずきそうなものは片付けてから始めることで、思わぬ事故を防ぐことができます。
プロが教える!おしゃれに見える配色・照明・素材の選び方
センスに自信がなくても、法則を知れば誰でもおしゃれな空間は作れます。 ここでは、プロが実践している配色や照明のテクニックをご紹介していきます。
インテリアを美しく見せる「配色の黄金比」70:25:5の法則
おしゃれな部屋づくりの秘訣は、使う色を「3色まで」に絞ることです。
その配分は「70:25:5」が黄金比と言われています。 具体的にいうと、6畳の部屋を例にすると次のようなイメージ。
70%(メインの色):壁・床・カーテンなど、部屋の大部分を占める色 → 白、ベージュ、グレーなどの落ち着いた色がおすすめ
25%(サブの色):ソファ・ラグ・家具など、次に目立つ部分の色
→ メインの色と相性の良い、少し濃いめの色を選びます
5%(差し色):クッション・観葉植物・小物など、ワンポイントになる色 → 赤、黄色、青など、パッと目を引く明るい色でOK
たとえば、白い壁の部屋(70%)に、グレーのソファとラグ(25%)を置いて、黄色のクッションと観葉植物(5%)を飾るという感じです。
このルールを守るだけで、ごちゃごちゃしない、すっきりおしゃれな部屋になります。 迷ったら「白・グレー・好きな色1つ」の3色から始めてみてください!
照明で印象が激変!色温度と配置の基本
照明は、部屋の雰囲気を左右する重要な要素です。
色温度でいうと、2700K(ケルビン)の暖色系はリラックスできる空間に、4000Kの昼白色は作業に適した明るい空間になります。 リビングは暖色系、書斎は昼白色というように、部屋の用途に合わせて使い分けることがポイント。
また、天井照明だけでなく、間接照明やデスクライトを組み合わせることで、立体感のある空間演出が可能になります。 特に、壁や天井に光を当てる間接照明は、部屋を広く見せる効果もあるのでおすすめです。
素材の組み合わせで質感を高めるテクニック
異なる素材を組み合わせることで、空間に深みと高級感が生まれます。
トレンドの組み合わせとしては、木×アイアンでインダストリアルな雰囲気、布×ガラスで北欧風、大理石×ゴールドでラグジュアリーな空間など。 ポイントは、硬い素材と柔らかい素材、ツヤのある素材とマットな素材というように、対照的な質感を組み合わせること。
ただし、素材の種類は3〜4種類までに抑えることで、ごちゃごちゃした印象を避けることができます。
リフォーム後も長持ち!DIY空間をきれいに保つメンテナンス術
せっかくDIYで作り上げた空間も、メンテナンスを怠ると劣化が早まってしまいます。 最後に、きれいな状態を長く保つためのお手入れ方法をお伝えしていきます。
日常メンテの基本(掃除・換気・湿気対策)
DIYで施工した壁紙や床材を長持ちさせるには、日常的なメンテナンスが欠かせません。
基本は定期的な掃除と換気で、壁紙は月に1回程度、固く絞った布で優しく拭き掃除をします。 床材は素材に応じて、掃除機やモップがけを週2〜3回行うことが理想的。
特に重要なのが湿気対策で、結露が発生しやすい窓際は要注意です。 除湿器の使用や、こまめな換気を心がけることで、カビの発生や壁紙の剥がれを防ぐことができます。
剥がれ・浮き・汚れを防ぐ簡単リペア方法
壁紙の端が剥がれてきたり、床材に浮きが出てきたりしたら、早めの対処が大切です。
壁紙の剥がれは、専用の接着剤を少量塗って押さえるだけで簡単に補修できます。 床材の浮きは、重しを置いて一晩置くことで改善することが多く、それでもダメな場合は両面テープで固定する方法もあります。
汚れについては、中性洗剤を薄めた水で優しく拭き取るのが基本ですが、頑固な汚れには重曹やセスキ炭酸ソーダが効果的。 ただし、素材によっては変色の恐れがあるため、目立たない場所で試してから使用することをおすすめします。
季節ごとのチェックポイント(夏の湿気/冬の乾燥)
季節の変化に応じたメンテナンスも、DIY空間を美しく保つ秘訣です。
夏は湿度が高くなるため、カビや剥がれのチェックを重点的に行います。 エアコンの除湿機能を活用したり、湿気取りを設置したりして、湿度を60%以下に保つことが理想的。
一方、冬は乾燥による収縮が起きやすいので、壁紙の継ぎ目や床材の隙間をチェックします。 加湿器で適度な湿度(40〜60%)を保ち、急激な温度変化を避けることで、素材へのダメージを最小限に抑えることができます。
まとめ
DIYでの部屋の模様替えは、賃貸でも原状回復可能な方法で、理想の空間を実現できる素晴らしい選択肢です。
まずは理想のテーマを決め、変える場所を絞り込み、必要最小限の道具から始めてみることが成功への第一歩。 予算に応じて1万円からでも十分な変化を楽しめますし、貼ってはがせる壁紙や置くだけの床材なら、初心者でも安心して挑戦できます。
配色の黄金比や照明の使い方など、プロのテクニックを取り入れれば、センスに自信がなくてもおしゃれな空間は作れます。 そして、完成後も適切なメンテナンスを続けることで、美しい状態を長く保つことができるでしょう。
この週末から、あなたも理想の部屋づくりに挑戦してみてはいかがでしょうか。 小さな一歩から始めて、少しずつ自分だけの特別な空間を作り上げていってください!





