
「40代で転職を考えているけど、どんな資格を取得すれば良いのかわからない…」
40代からの転職は経験やスキルが重視されますが、適切な資格があればより多くのチャンスを掴むことができます。ただし、どの資格が本当に仕事に結びつくのか、迷っている方も多いのではないでしょうか。
- 40代で取得すべき資格にはどんなものがあるの?
- 転職に有利な資格を知りたい!
- 短期間で取得できる資格はある?
そこで今回は、40代で取得して仕事に結びつきやすい資格を、業界別にご紹介していきます!
資格取得にかかる期間や費用についても詳しくお伝えしていきますので、ぜひ最後までご覧ください!
40代で取得すべきIT・デジタル系の資格
まず、需要の高いIT・デジタル分野の資格についてお話ししていきます。
ITパスポート
先ずおすすめなのが、ITパスポートです。IT業界への転職を考えている方の登竜門となる資格で、基本的なIT知識を証明できる試験なのです。経営戦略、マネジメント、テクノロジーの3分野をカバーしており、IT関連の幅広い知識が身につきます。
実は、この資格は3ヶ月程度の学習で取得可能。テキストや問題集を活用した自己学習で十分対応できるため、仕事をしながらでも挑戦しやすい特徴があるでしょう。
具体的な学習方法としては、まず市販の教材で基礎知識を身につけることから始めましょう。その後、過去問題を繰り返し解いていくのが効果的。実際、多くの合格者がこの方法で成功を収めています。
費用面では、受験料が5,700円で、教材費が1万円程度となっているのが特徴。また、CBT方式で試験を実施しているため、自分の都合に合わせて受験日を選べる点も魅力的といえるでしょう。
取得後は、ITヘルプデスクやIT商社の営業職、社内SE補助など、様々な職種への道が開かれます。未経験でもITパスポート保有者を積極採用する企業が増加中。年収350万円〜450万円程度の求人が豊富に用意されているのです。
さらに、この資格を足がかりにして、基本情報技術者試験などの上位資格にチャレンジすることで、より専門的な職種への転職も視野に入れられるでしょう。40代からIT業界でキャリアを築きたい方は、まずこの資格から始めてみてはいかがでしょうか。
基本情報技術者試験
続いては、基本情報技術者試験についてご紹介していきます。ITパスポートよりも専門的な知識を問われる資格で、システムエンジニアやプログラマーとして働くために重要な資格です。
この資格では、アルゴリズムやデータベース、ネットワークなど、実務で必要となる技術的な知識を深く学びます。そのため、試験に合格することで、即戦力として評価される可能性が高まります。
取得には6ヶ月から1年程度の学習期間が必要になりますが、年収アップや職種転換に直結しやすい資格として知られています。特に40代の転職では、実務経験がなくても「基本情報技術者」の資格があることで、技術力をアピールできます。
学習方法としては、まず専門学校やオンラインスクールでプログラミングの基礎を学び、その後、独学で試験対策を進めるという方法が効果的です。受験料は7,500円で、教材費や講座費用は合計で15万円程度を見込んでおく必要があります。
転職後の年収は、未経験でも400万円〜500万円程度が見込めます。経験を積むことで、さらなる年収アップも期待できるでしょう。実際、多くの40代エンジニアが、この資格をきっかけにIT業界でキャリアを築いています。
また、この資格を取得した後は、応用情報技術者試験や高度情報技術者試験などの上位資格にチャレンジすることで、より専門性の高いポジションを狙うこともできます。将来的にプロジェクトマネージャーやITアーキテクトを目指す方にもおすすめの資格です。
AWS認定ソリューションアーキテクト
クラウドサービスの知識を証明できるAWS認定資格も、今のIT業界で人気の資格です。特にソリューションアーキテクトは、会社のシステムづくりを任される仕事で、高い収入が期待できます。
この資格は、AWSというアマゾンが提供しているクラウドサービスの専門家になるための資格です。最近では多くの会社がAWSを使っているため、資格保持者への需要が高まっています。
勉強方法は、主にオンラインの学習サービスを使うのがおすすめです。Udemyなどの動画講座を活用すれば、3〜6ヶ月程度で合格を目指せます。費用は、受験料が15,000円程度で、教材費は5万円前後です。
資格を取得すると、年収500万円以上の求人に応募できるようになります。実務経験を積めば、年収700万円以上も十分狙えます。在宅勤務の求人も多いので、働き方の選択肢も広がります。
40代で取得すべき金融・経理系の資格
続いては、安定した仕事が多い金融・経理分野の資格をご紹介していきます。
日商簿記検定2級
経理の仕事への転職を考えている方には、日商簿記検定2級がおすすめです。会社の経理担当者として必要な知識が身につく資格として、多くの会社が求めている資格です。
勉強方法は大きく分けて2つあります。1つ目は、通信講座を利用する方法です。仕事をしながらでも自分のペースで学習を進められます。2つ目は、専門学校に通う方法です。集中して学びたい方にはこちらがおすすめです。
独学でも4〜6ヶ月程度で合格できます。受験料は4,720円で、教材費は2〜3万円程度です。通信講座を利用する場合は、10万円前後の費用がかかります。
資格を取得すると、経理事務職として年収350万円〜450万円程度の求人に応募できます。経験を積んで経理部門の管理職を目指すことも可能です。
試験は年3回開催されていて、受験会場も全国各地にあります。土日に受験できるので、仕事をしながら準備を進めやすいのも魅力です。
また、簿記2級に合格した後は、さらに上級の1級や税理士試験にチャレンジすることもできます。将来は独立も視野に入れられるので、長期的なキャリアプランを立てやすい資格といえます。
ファイナンシャルプランナー(FP)
お金の専門家として活躍できるFP資格も、40代での取得におすすめの資格です。特に2級以上を持っていると、銀行や保険会社への転職のチャンスが広がります。
FP資格は3級から始めるのが一般的です。3級は基礎的な内容なので、2〜3ヶ月程度の勉強で合格できます。その後、実践的な知識が問われる2級に挑戦する流れです。
3級の受験料は5,000円程度で、教材費は1〜2万円ほどです。2級になると受験料が約2万円、教材費が3〜4万円必要になります。通信講座を利用する場合は、15万円程度の費用を見込んでおくと安心です。
資格を活かせる仕事は幅広くあります。銀行員や保険の営業職はもちろん、不動産会社や住宅メーカーでも重宝されます。また、独立してファイナンシャルプランナーとして活動することも可能です。
特に40代は、自分自身の経験を活かしてアドバイスができるので、お客様からの信頼も得やすいでしょう。保険や資産運用の相談業務などで、年収400万円〜600万円程度を目指すことができます。
40代で取得すべき不動産系の資格
不動産業界も、40代からの転職先として人気があります。ここでは、業界で評価の高い資格をご紹介していきます。
宅地建物取引士(宅建)
不動産業界での転職を考えている方には、宅地建物取引士(宅建)の資格取得がおすすめです。この資格は、不動産の売買や賃貸の取引に必ず必要な国家資格です。
勉強方法は、通信講座か独学が一般的です。通信講座なら、スマートフォンで動画を見ながら電車の中でも勉強できます。休日に模擬試験を受けることで、試験の感覚もつかめます。
学習期間は6ヶ月から1年程度必要です。受験料は7,000円で、教材費は独学の場合2〜3万円、通信講座を利用する場合は10万円程度です。
資格を取得すると、不動産営業職として年収400万円〜600万円程度の求人に応募できます。営業経験がなくても、宅建資格があれば未経験でも採用される可能性が高まります。
不動産会社に就職した後は、物件の調査や契約書の作成、お客様への説明など、幅広い業務を担当します。40代の場合、人生経験を活かして管理職になるケースも多いです。
マンション管理士
マンション管理の専門家として活躍できるマンション管理士も、40代での取得を検討する価値があります。マンションの修繕や管理組合の運営をサポートする資格です。
最近は古いマンションが増えているため、管理士の需要が高まっています。特に大規模修繕や建て替えの相談が増えており、専門家の意見が求められています。
勉強方法は、テキストでの独学が基本です。ただし、法律の勉強が中心になるため、通信講座で基礎から学ぶ方法もおすすめです。
学習期間は6ヶ月から1年程度必要で、受験料は9,000円です。教材費は独学の場合3万円程度、通信講座を利用する場合は15万円前後かかります。
資格を取得すると、マンション管理会社での就職や、管理組合のコンサルタントとしての独立も可能です。年収は400万円〜500万円程度が一般的で、経験を積むと600万円以上も目指せます。
40代で取得すべき医療・介護系の資格
医療・介護の分野は、今後もますます需要が増える分野です。未経験でも始められる資格を中心にご紹介していきます。
介護職員初任者研修
介護の仕事に興味がある方は、まず介護職員初任者研修の受講がおすすめです。研修を修了すれば、すぐに介護の仕事を始められます。
研修は講義と実技があり、合計130時間の受講が必要です。スクールに通う場合は2〜3ヶ月、通信講座の場合は3〜6ヶ月程度で修了できます。
費用は地域によって異なりますが、10〜15万円程度です。ハローワークの求職者支援制度を利用すると、費用の補助を受けられる場合もあります。
修了後は、特別養護老人ホームやデイサービスなどで働くことができます。未経験でも年収300万円程度からスタートでき、経験を積むと350万円以上も可能です。
また、この研修は介護の基礎知識を学ぶ良い機会です。40代の方は体力面で不安に感じる方もいますが、まずは研修で仕事の内容を確認してみることをおすすめします。
医療事務資格
病院や診療所での事務の仕事を目指すなら、医療事務の資格取得がおすすめです。医療事務管理士や診療報酬請求事務能力認定試験などの資格があります。
勉強内容は、医療保険の仕組みや、診療報酬の計算方法が中心です。はじめは難しく感じるかもしれませんが、繰り返し練習することで身についていきます。
通信講座を利用する場合、3〜6ヶ月程度で資格取得が可能です。費用は資格によって異なりますが、10〜20万円程度です。
資格を取得すると、病院の受付や会計業務、保険請求の仕事などに就くことができます。未経験でも年収280万円程度からスタートでき、経験を積むと350万円以上も目指せます。
特に大きな病院では、医療事務の経験者を求めていることが多いです。40代の方は、落ち着いて正確に仕事をこなせる点が評価されやすいでしょう。
40代で取得すべきビジネス系の資格
最後に、どの業界でも活かせるビジネス系の資格をご紹介していきます。
中小企業診断士
経営コンサルタントとして独立することもできる中小企業診断士は、40代のキャリアチェンジに適した資格です。企業の経営アドバイザーとして活躍できます。
ただし、合格までの道のりは簡単ではありません。経営、財務、経済など、幅広い分野の勉強が必要です。1次試験と2次試験があり、両方に合格する必要があります。
学習期間は1〜2年程度必要で、受験料や教材費用として50万円程度の投資が必要です。ですが、経営の専門家として独立後は、年収1,000万円以上を稼ぐことも可能です。
会社員として働く場合でも、コンサルティング会社や金融機関で年収600万円以上の求人が多くあります。40代の方は、これまでの実務経験を活かせる点が強みになります。
PMP(プロジェクトマネジメント)
大きな仕事の進め方を管理する専門家として認められるPMP資格も、40代での取得価値が高い資格です。IT業界をはじめ、建設、製造など、様々な業界で需要があります。
この資格を取るには、プロジェクトを管理した経験が必要です。具体的には、3年以上のプロジェクト管理経験が求められます。40代であれば、この条件を満たしている方も多いでしょう。
学習期間は3〜6ヶ月程度で、受験料は約60,000円です。教材費や講座費用を含めると、合計で30万円程度の費用がかかります。
資格を取得すると、プロジェクトマネージャーとして年収600万円〜800万円程度の求人に応募できます。外資系企業では、さらに高い年収も期待できます。
まとめ:40代での資格取得は慎重に選びましょう
今回は、40代で取得して仕事に結びつく資格をご紹介してきました。最後に、資格選びのポイントをまとめます。
- IT系資格は、短期間で取得でき、需要も高い
- 金融・経理系は、安定した仕事に就きやすい
- 不動産系は、資格を活かして独立も可能
- 医療・介護系は、未経験でも始められる
- ビジネス系は、経験を活かして高収入を目指せる
資格取得には時間もお金もかかりますが、40代からのキャリアチェンジを成功させる強い味方になります。興味のある分野や、市場での需要を考えながら、チャレンジする資格を選んでみてください。
また、資格取得と並行して、可能であれば実務経験を積むことも大切です。アルバイトやインターンから始めて、少しずつスキルを身につけていく方法もおすすめです。
焦らず、着実に準備を進めていけば、必ず道は開けるはずです。新しいキャリアへの一歩を踏み出す勇気を持って、ぜひチャレンジしてみてください!