「塗り絵を買ってみたけど、なんかうまくできない…やっぱりセンスないのかな」
そう感じて、道具を引き出しの奥にしまったままになっていませんか。
仕上がりがイマイチなのは、センスの問題ではありません。 知らなかっただけの「コツ」があるだけです。
この記事では、仕上がりがイマイチになる原因と、今日からすぐ実践できるきれいに塗るためのコツをお伝えしていきます。 色選びで迷わない配色ルールや、初心者におすすめの道具の選び方もあわせてご紹介していくので、ぜひ最後まで読んでみてください!
大人の塗り絵がうまくいかない…センスないと感じるのはあなただけじゃない
SNSで見かける大人の塗り絵は、どれも色鮮やかで繊細で、思わず見とれてしまうほどの完成度です。 「自分もあんなふうに塗れたら」と憧れて始めた方も多いのではないでしょうか。
ところが実際に塗り始めると、頭の中のイメージとはまったく違う仕上がりになる。 この”理想と現実のギャップ”は、塗り絵あるあるのひとつです。
塗り絵を買ったのに、なんかダサい…そう感じた瞬間
大人の塗り絵を手にして、いざ塗り始めたとき。 「あれ?なんか子どもが塗ったみたい…」と感じた経験はありませんか。
丁寧に塗ったつもりなのに、色が浮いて見える。 全体的にのっぺりしていて、立体感がまったくない。
「向いていないのかな」と感じて、途中で塗り絵を手放してしまった方もいるかもしれません。 でも、その落ち込みは少し待ってください。
うまくいかないのには、必ず理由があります。
センスがないのではなく、知らなかっただけ
仕上がりの差は、才能でも感覚でもありません。 ちょっとしたやり方の違いが、見た目を大きく変えているだけです。
センスがある人に見える作品は、実はいくつかの「基本ルール」に沿って塗られていることがほとんど。 逆に言えば、そのルールを知れば、誰でも同じように仕上げられます。
次の章では、仕上がりがイマイチになる具体的な原因を3つ、順番に見ていきます。 「自分はこれが原因だったのか!」と気づくきっかけになるはずです。
実はセンスの問題じゃなかった!仕上がりがイマイチになる3つの原因
「なんかうまくいかない」と感じるとき、ほぼ必ずと言っていいほど当てはまる原因があります。 以下の3つを、順番に確認してみてください。
原因① いきなり濃く塗りすぎている
最初から色鉛筆をぎゅっと押しつけて濃く塗ると、色が重ならず、修正もきかなくなります。 塗り絵の基本は、「薄く重ねる」です。
一度に仕上げようとすると、ムラが出て紙がよれたり、色の調整ができなくなったりします。 プロの作品がなめらかに見えるのは、何層にもわたって色を重ねているから。
「早く完成させたい」という気持ちはよくわかります。 ただ、最初の1塗りで完成させようとしているなら、それが仕上がりを損なっている可能性が高いです。
原因② 陰影がなく、平面的に見える
全体を同じ濃さで均一に塗ると、絵が平らに見えてしまいます。 立体感というのは、濃淡の差から生まれるものです。
たとえば、りんごを塗るとき。 光が当たる部分は明るく、影になる部分は少し暗く塗るだけで、ぐっと立体的に見えてきます。
陰影がないと、どんなに丁寧に塗ってもイラストのような平面的な印象になります。 「なんか子どもっぽい」と感じる仕上がりは、多くの場合この濃淡不足が原因です。
原因③ 色を選ぶルールを知らない
塗り絵でよくあるのが、「なんとなく好きな色を選んで塗る」というパターン。 色をたくさん使えばいいというわけではなく、増やすほどまとまりがなくなって、ごちゃごちゃした印象になります。
きれいな仕上がりの作品には、使う色の数や組み合わせに一定のルールがあります。 そのルールを知らないまま塗ると、丁寧に仕上げても「なんかおかしい」という結果になります。
配色のルールについては、後の章でくわしくお伝えしていきます。
原因④ 紙の質や色鉛筆の種類を気にしていない
じつは、道具の相性も仕上がりに大きく影響します。 薄い紙に重ね塗りをすると紙がよれてしまい、それだけで仕上がりが雑な印象になります。
また、硬い芯の色鉛筆は発色が弱く、いくら重ねても色が出にくいことがあります。 「塗り方は合っているはずなのに、なぜかきれいにならない」という場合は、道具を見直すと改善することも多いです。
道具選びについては、最後の章でまとめてご紹介していきます。
今日からできる!センスがなくてもきれいに塗れる4つのコツ
原因がわかったら、次はすぐ試せるコツです。 どれも特別な道具は必要なく、今手元にある色鉛筆と塗り絵でそのまま実践できます。
コツ① まず薄く下塗りしてから重ねる
最初は力を抜いて、薄く色をのせることから始めてみてください。 鉛筆を軽く持って、なでるように動かすイメージが正解です。
薄く塗ったあと、少しずつ色を重ねていくとグラデーションが生まれ、色に深みが出てきます。 1回塗りをやめるだけで、仕上がりが見違えるほど変わります。
最低でも3〜5回ほど重ね塗りすることを意識してみてください!
コツ② 線の内側から外側へ、一方向に動かす
色鉛筆を動かす方向を意識するだけで、塗りムラが格段に減ります。 基本は「輪郭線の内側から外へ向かって」一方向に動かすことです。
ランダムにぐるぐると動かすと、色が均一にのらず、雑な印象になります。 ストロークを揃えるだけで、丁寧な仕上がりに近づきます。
最初は少しぎこちなく感じても、続けるうちに自然と手が動くようになります。
コツ③ 光と影を意識して濃淡をつける
塗る前に、「どこから光が当たっているか」をイメージしてみてください。 光が当たる部分は薄く、影になる部分は少し濃く塗るだけです。
この濃淡のメリハリが、絵に立体感を与える最大のポイント。 最初はざっくりでかまいません。
「上から光が当たっている」と決めて、上部を薄く・下部を濃くするだけでも、驚くほど立体的な仕上がりになります。 ぜひ一度試してみてください!
コツ④ 輪郭をぼかして子どもっぽさを消す
色と色の境界線をくっきりさせると、どうしても子どもの塗り絵に近い印象になります。 輪郭の内側を少しぼかすだけで、大人らしい繊細な雰囲気に変わります。
やり方は難しくありません。 境界線の際に薄い色を重ねるか、白い色鉛筆でなじませるだけで十分です。
この一手間が、「なんかおしゃれ」という仕上がりを生み出します。
コツ⑤ 仕上げに白い色鉛筆を重ねる
あまり知られていませんが、白い色鉛筆は仕上げに使うと効果的です。 全体に薄く重ねるだけで、色がなじんで統一感が出ます。
また、光が当たる部分にポイントで使うと、ハイライト効果が生まれます。 「なんかまとまりがない」「浮いた色がある」と感じたときは、白を重ねてみると改善することが多いです。
白い色鉛筆は1本あるだけで、仕上がりの幅がぐっと広がります。
色選びで迷わない!失敗しない配色のかんたんルール3選
塗り方のコツをつかんだら、次は色選びです。 配色は難しそうに見えますが、基本のルールを守るだけで自然にまとまります。
ルール① 使う色は3色以内に絞る
色の数が多くなるほど、まとまりが出にくくなります。 最初のうちは、メインカラー・サブカラー・アクセントカラーの3色に絞るのがおすすめです。
「もっといろいろ使いたい」という気持ちはよくわかります。 ただ、色を増やすほど「全体が騒がしい印象」になりやすいのも事実です。
まずは3色でひとつ完成させてみると、まとまりのある仕上がりの感覚がつかめます。
ルール② 同系色でまとめると自然にきれいになる
同系色とは、青系なら水色・空色・紺色のように、同じ色相の濃淡違いのことです。 この組み合わせは、誰が使っても自然にまとまって見えます。
たとえば、花びらを塗るときにピンク・濃いピンク・ローズを使うだけで、洗練した雰囲気に仕上がります。 一方で、黄色と青と赤を同時に使うと、カラフルにはなりますが「まとまり感」は出にくくなります。
初心者のうちは、同系色でまとめる練習からスタートするのが一番の近道です!
ルール③ 迷ったらお手本を真似するだけでOK
色選びに迷ったとき、一番確実な方法は「お手本を真似すること」です。 塗り絵本の完成例や、SNSで見つけたきれいな作品をそのまま参考にしてみてください。
真似ることは、決して恥ずかしいことではありません。 どんな分野でも、上達の最短ルートは「うまい人の真似をすること」です。
配色のセンスは、真似を繰り返すうちに自然と身についてきます。 最初は100%真似から始めて、慣れてきたら少しずつ自分好みにアレンジしてみてください!
それでも不安なあなたへ。センスは続けるうちに育つもの
「1枚目は練習」と割り切ると気がラクになる
「コツを読んでも、まだ自信がない」という方もいるかもしれません。 でも、それはまったく自然なことです。
1枚目からうまく塗れる人は、ほとんどいません。 最初の1枚は「コツを試す練習の場」と割り切ってしまうと、気持ちがぐっとラクになります。
うまくいかなかった部分があれば「次はこうしよう」と思えばいい。 それだけで、2枚目の仕上がりは確実に変わってきます。
比べるなら他人じゃなく、過去の自分
SNSで上手な作品を見て落ち込んでしまう方もいますが、比べる相手を間違えないことが大切です。 SNSに投稿される作品は、その方が何十枚・何百枚と塗ってきた積み重ねの上にあるものです。
比べるなら、昨日の自分・先週の自分と比べてみてください。 「前よりムラが減った」「この部分はうまく塗れた」、そういう小さな変化に気づけるようになると、塗り絵がぐっと楽しくなります。
センスは、続けるうちに育つもの
センスというのは、生まれつき備わっているものではなく、経験の積み重ねで育つもの。 たとえば料理が上手な人が、最初から完璧な料理を作れたわけではないように、失敗しながら繰り返し、少しずつコツをつかんでいきます。
1枚塗るたびに、気づきがひとつ増えます。 「今日は濃淡がうまくできた」「この色の組み合わせ、好きかも」、そんな小さな発見が積み重なって、気づけば「なんかうまくなった」という実感につながっていきます。
焦らず、まず1枚仕上げることを目標にしてみてください!
もっと楽しみたい人へ。初心者が選ぶべき塗り絵本と色鉛筆の選び方
コツや配色ルールがわかったら、道具選びも見直してみましょう。 実は、塗り絵本や色鉛筆の選び方ひとつで、楽しさが大きく変わります。
初心者におすすめの塗り絵本の選び方
初心者が最初に選ぶ塗り絵本で大切なのは、「線がしっかりしていること」と「モチーフが大きめであること」の2点です。 線が細すぎたり、モチーフが小さかったりすると、塗る難易度が一気に上がります。
また、完成例やカラーサンプルが掲載されている本を選ぶと、配色の参考にもなって一石二鳥です。 書店や通販のレビューで「初心者向け」「線がはっきりしている」という評価が多いものから選ぶと、失敗が少ないです!
色鉛筆は何本あれば足りる?最初の1セットの選び方
「最初から72色セットを揃えないといけないの?」という疑問をよく聞きます。 結論から言えば、最初は24色あれば十分です。
色数が多いほど選ぶのに時間がかかり、かえってストレスになることがあります。 24色なら基本的な色はすべてカバーされているので、塗り絵を一通り楽しめます。
選ぶときのポイントは、「芯が柔らかいもの」を選ぶこと。 柔らかい芯の色鉛筆は、薄く塗ることも重ね塗りもしやすく、初心者にとって扱いやすいです。
有名どころでは、ファーバーカステルの「水彩色鉛筆」やトンボ鉛筆の「色辞典」シリーズが、初心者からも扱いやすいと好評です。 まずは手頃な価格の24色セットからスタートして、もっとやりたいと感じたときに少しずつ追加していくのがおすすめです!
塗り絵をもっと楽しくする小道具3つ
色鉛筆と塗り絵本以外にも、あると便利な小道具があります。
まず「ブレンダー(無色の混色用鉛筆)」です。 色と色の境界をなじませたり、全体のトーンを統一したりするときに使います。 白い色鉛筆に似た効果がありますが、色がつかない分、より自然なぼかしができます。
次に「練り消しゴム」。 普通の消しゴムと違い、必要な分だけちぎって使えるので、細かい部分の修正に便利です。 ハイライトを入れたいときにも活躍します。
そして「芯研ぎ(専用シャープナー)」。 色鉛筆は細い線を描くときほど芯を尖らせる必要があります。 専用のシャープナーを使うと芯が折れにくく、きれいに削れます。
どれも100円ショップや文具店で手に入るものばかり。 少しずつ道具を揃えていくのも、塗り絵の楽しみのひとつです!
まとめ
大人の塗り絵がうまくいかないのは、センスの問題ではありません。
「いきなり濃く塗りすぎている」「陰影がなく平面的」「色選びのルールを知らない」、この3つが仕上がりに影響していることがほとんどです。
薄く重ね塗りして、光と影を意識し、使う色を3色以内に絞る。 このコツを意識するだけで、同じ道具・同じ塗り絵でも仕上がりが大きく変わってきます。
まずは今日、1枚だけ「薄く塗ること」を意識して塗り始めてみてください。 塗り絵は続けるほど楽しくなっていく趣味です。ぜひ、自分だけの一枚を完成させてみてください!





