評判や口コミが気になって、ここまでたどり着いたあなたへ。私も受講エントリーの一歩手前で、ずいぶん迷いました。「文才もないのに、今さら大丈夫?」と。
これは、そんな私がIWriteアカデミー・エッセイスト養成講座を実際に受けてみた記録です。
よかったことも、惜しいと感じたことも、そのまま書きます。読んで、自分に合うかどうかを決める材料にしてください。
【プロフィール】
・アラフィフ/地方在住/夫・娘・息子・犬・猫と暮らしています
・子育ては一段落…とはいえ、大学生2人でまだ手もお金もかかるお年頃
・派遣社員をしながらの受講。文章を書くのは好きでしたが、人に読ませる文章はほぼ未経験でした
・「年を重ねて、このまま何もしないで日常を過ごしていいのかな。私の経験、誰かの役に立たないかな」そんな気持ちが、受講のきっかけです
受講エントリーするか私が迷っていた理由
エントリーの前、私の頭の中はこんな感じでした。
文才がない。学校の作文だって時間ばかりかかって、ほめられた記憶もない。 この歳から新しいことを始めて、ものになるんだろうか。 そして、決して安くないであろうお金を払う価値が、本当にあるんだろうか。
それでも、心のどこかで「自分の経験を、誰かに伝えたい」という気持ちがありました。今まで生きてきた中で、「過去の自分に戻れるなら、これを伝えたい」と思うことが、たくさんあったんです。あの頃の自分には、もう伝えられない。でも、いま同じことで悩んでいる人になら、伝えられるかもしれない。それって、まさに私がやりたいことなんじゃないか、と。
文才はない。でも、「書けるようになりたい」という気持ちだけは、確かにありました。だから最後は、その気持ちのほうを信じてみることにしたんです。
IWriteアカデミー・エッセイスト養成講座って結局なにを学ぶの?【中身を全部見せます】
学びは「感じる→書く→深める」の3ステップ。ぜんぶで4ヶ月くらいでした
カリキュラムは大きく3つに分かれています。それぞれ詳しく紹介します。
【全6回】感じる編
意外かもしれませんが、書き方の話はまだ出てきません。やるのは、自分が何を感じてきたかに向き合うこと。
たとえば「過去の自分は、どんな言葉をかけてほしかったか」を紙に書き出すワークや、毎日の出来事を「事実・感情・伝えたかったこと」の3つで書き留めるワーク。
正直に言うと、私はこの最初のワークで、しばらく手が止まりました。「かけてほしかった言葉」なんて、すぐには出てこない。でも昔の記憶をたどりながら書いているうちに、当時の自分が本当に欲しかった言葉が、だんだん見えてきたんです。
思わず泣きそうになりました。書き方を習う前に、自分自身を見つめ直す時間になっていた。これは受けてみるまで想像していませんでした。
【全6回】書く編
たまった思いを、読み手に届く文章のかたちにしていきます。文章の組み立て方、言葉の選び方、タイトルのつけ方。
そして1000字以内のエッセイを実際に1本書き上げて提出し、添削を受けながら推敲まで行います。
【全4回】深める編
届けたい一人にぐっと近づくための絞り込みや、読み手の悩みに寄り添う書き方、AIを使った文章の磨き方まで進んで、総まとめ。
そのあとに認定検定が待っています(検定はいつでも受けられて、課題が全部終わっていなくても挑戦できます)。
毎回の流れは「動画→ワーク→マインド音声」。このリズムの繰り返し
1回ごとの進み方は、講義動画を見る→ワークで手を動かす→マインド音声を聴く、の3点セット。
マインド音声というのは、テクニックではなく心構えを整えてくれる短い音声です。
「文章はギフトです」「文章の正解は読者だけが知っている」そんなタイトルが毎回ついていて、書く前に気持ちがすっと整って方向性が見えてくる気がしました。
山場は、1000字のエッセイを実際に1本書ききるところ
中盤の山場が、エッセイを1本書き上げる回です。最初は「いきなり書けるかな」と不安でした。でも、いきなり「さあ書いてみて!」と放り出されるわけではなくて、講座の中で順番に考え方を整理していけるので、完全に手探りで進む感じではありませんでした。
迷ったときに戻れる道しるべがあるのは、初心者の私にはとても心強かったです。
文章を書いたことがなくても大丈夫?
大丈夫でした!というより、書いたことがない人を前提に設計されているな、と感じました。
理由のひとつは、さっき書いたとおり、いきなり「さあ、書いてみましょう!」と書かせないこと。前半まるごと「感じる」に使うので、ペンが止まって「どうすればいいの?」と固まる前に、書きたいことのほうが先にストックされていく感じです。
最初のワークで気づいたことは、自分でも意外なものでした。
私はずっと「もっと頑張らなきゃ」「何か足りない」「完璧じゃない」と思って過ごしてきたんです。でも本当に欲しかったのは、「頑張れ」じゃなくて、「よく頑張ったね」「そのままで十分だよ」という言葉だったんだと、書きながら気づいてしまった。うまく書けたかどうかより先に、この発見のほうがずっと大きかったです。
もうひとつは、つまずいたときに戻れる場所があること。「なんか変。違和感があるんだけど、どこをどう直せばいいのか分からない」という初心者がいちばん困る場面で、見るべきポイントがちゃんと用意されています。
講座の資料にも「完璧に正しい言葉にしなくてOK」と書いてあって、最初の一歩のハードルが下げられていて安心して取り組めました。
そして何より、講座は最初の回で「私なんかに伝えられることなんてあるのかな、伝わる文章書けるのかな」という不安に、正面から答えてくれます。
人の心を動かすのは、正しさでも、すごい経験でもなく、ありのままの自分。苦しかったことも失敗したことも、ぜんぶ誰かを励ます材料に変わる。
「文才がない」と思い込んでいた私は、この入口でだいぶ肩の力が抜けたことを覚えています。
ちなみに、使うツールはChatwork・Googleドキュメント・Zoomといった無料アプリだけで、それぞれにマニュアルが用意されています。機械が苦手でも、ここで脱落する心配はいりません。
もう書いている人には物足りない?
逆に、すでにブログやWebライティングで書いている人はどうか。これも正直に書きます。
この講座で書くエッセイは、Webライターの仕事とも、書籍や雑誌で活躍するプロのエッセイストの世界とも、少し違うものでした。
Webライターは、頼まれたテーマを調べて、速く正確に書く仕事。プロのエッセイストは、文芸的な深さや独自の世界観で勝負する世界。
それに対してここで学ぶのは、自分の経験をもとに、同じ立場の人に「わかる」「私もそうだった」と感じてもらう文章です。
なので、書き慣れている人ほど新しい発見があると思います。私自身、最初は「悲しかった」「嬉しかった」と、感情をそのまま書いていました。でも添削で、「そのとき、どんな表情をしていたのか」「どんな景色が見えていたのか」を考えるようになって、はじめて“描写する”の意味が少し分かった気がしました。
調べて説明する文章が得意な人ほど、この「説明ではなく描写」でつまずくと思います。自分では気づけない癖を客観的に指摘してもらえるのは、経験者にとっても大きいはずです。AIを文章磨きに使う回まであります。
受けているのはどんな人たち?
この講座には、Zoomで他の受講生と顔を合わせる時間があります。一人で動画を見て黙々と進めるだけ、ではないです。
そこで感じたのは、本当にいろんな立場の人がいるということ。子育ての合間に時間をつくっている人、家族の介護を経験した人、働きながら学んでいる人、大きな病気を乗り越えてきた人。
年代も状況もばらばらだけど、「自分の経験を言葉にしたい」「自分の言葉が、だれかの力になったらうれしい」そんなふうに、文章の力に魅力を感じている人が集まっていると感じました。
他の受講生の話を聞ける機会があるだけで、「悩んでいるのは私だけじゃないんだ」と思えて、気持ちが少し軽くなりました。同じように書きながら迷っている人がいる。それが分かるだけで、ずいぶん心強かったです。
わからないことはちゃんと聞ける?【添削とサポートの話】
聞けます。チャットで質問できる場があって、投稿をためらっていても拾ってもらえる空気がありました。
添削は、提出したGoogleドキュメントに、コメントや修正点を書き込んでもらう形でした。自分では伝わっているつもりだった部分に「ここはもう少し具体的に」とコメントが入っていて、読者の目線で見ると足りていないんだ、と気づけました。
赤が入ると最初はちょっと落ち込みます。でも、どこを直せばいいかが具体的に見えるので、次に書くときのヒントになりました。
それと、ここはとても重要だと感じたのですが、優しいだけの場所ではありません。ルールを守らない提出には、はっきり「これでは合格できません」と言われます。
私はそこに、ちゃんと書ける人に育てようとする本気と、厳しさと、温かさを感じました。
受講後、本当に「書く人」になれるの?
受講前の私は、自分の文章なんて本当に人に読んでもらえるのか、ずっと不安でした。でもこの講座には、書いたものを実際に読んでもらえる場所が用意されています。毎月テーマに沿ってエッセイを発表できる「月刊IWrite」や、半期ごとのコンテスト。書いて終わりじゃなくて、誰かに届けるところまでが講座に組み込まれています。
月刊IWriteやコンテストに挑戦し、自分のエッセイを誰かに読んでもらう経験ができました。感想をいただいたとき、「私の経験でも誰かに届くんだ」と思えて、本当に嬉しかったです。
書いたものを「出していい場所」があるというだけで、気持ちはずいぶん変わりました。これまでは、自分の文章は自分の中だけのもの。それが、読んでもらうことを前提に書けるようになる。書くことが自己満足ではなく、誰かとつながるものなんだと感じられた瞬間でした。
受けてみて分かった、合う人・合わない人
まず、よかったこと。書く順番が手に入ったこと。「自分の経験そのものが材料になる」と思えるようになったこと。そして、同じ思いの仲間の存在を感じられたことです。
そのうえで、ひとつだけ正直に書きます。この講座はオンライン完結です。だから、へこんで「もういいや」となったとき、対面の教室のように先生から電話がかかってきて引き戻してくれる、ということはありません。
続けるエンジンは、自分でかける必要があります。実際、私も一度、課題を出せないまま止まりかけました。
でも、完全にひとりだったわけでもないんです。チャットで他の受講生の投稿を見たり、Zoomで同じように悩みながら頑張っている人の話を聞いたりして、「私も、もう少しやってみようかな」と思えました。完全にひとりだったら、あのとき止まっていたかもしれません。
なのでこう思います。誰かにお尻を叩いてもらわないと動けない人には、合わないかもしれない。でも、自分のペースで進めたい人、自分の経験を言葉にしてみたい人、誰かに「わかる」と言ってもらえる文章を書きたい人には、よく合う講座です。
迷っているなら、まず話を聞いてみるところから
最後に。この講座は、いきなり申し込んでスタート!ではありません。受講の申し込み前に面談があって、まず話を聞くところから始まります。
だから、迷っている内容ごと持っていけばいいのではないか、と思います。「文才がなくて」「この歳からで」私が抱えていたのと同じ迷いを、そのまま話してみてください。受けるかどうかは、それからです。
受講前の私は、文章を書くのは好きでも、人のために書いた経験はほぼゼロ。「本当に読んでもらえるの?」「ついていけなかったらどうしよう」と、不安のほうが大きかった。
でも講座を通していちばん驚いたのは、上手に書く技術より先に、“まず自分の気持ちに気づくこと”が大事だということでした。そしてその気づきが、そのまま自分のエッセイの魅力に変わっていく。「このままの私でいいんだ」と思えたとき、ふっと自信がついたんです。
月刊IWriteやコンテストにも挑戦でき、「おもしろかったです」「気持ちわかります」と言ってもらえて、『私の経験も誰かの力になるんだ』と本当に嬉しかったです。伝え方のコツが少しずつ分かってきたので、これからもっといろんなテーマで書いてみたい。いまはそう思っています。
文才があるかどうかより、「自分の経験を誰かのために言葉にしたい」という気持ちがある人なら、きっと学ぶものがある講座だと思います。
私は、あのとき一歩踏み出して、本当によかったと思っています。


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