「大人になってから絵本を読むのって恥ずかしいかな……」
そんな風に感じながらも、書店や図書館の絵本コーナーに足を向けてしまう大人は意外と多いものです。
実は近年、忙しい日常に疲れた大人たちの間で「絵本読書」が静かなブームとなっています。
この記事では、大人が絵本を趣味として楽しむメリットから具体的な始め方、さらには気分やシーン別のおすすめ作品まで詳しくお伝えしていきます。
また、絵本をより深く味わうための読み方や、趣味として長く続けるコツについてもご紹介していきますので、ぜひ最後まで読んでみてください！
大人が絵本を趣味にするメリットとは？｜癒し・創造性・心の整理効果
大人にとって絵本を読むことは、単なる娯楽を超えた多くのメリットをもたらしてくれます。
まず何より、忙しい毎日の中で手軽にリフレッシュできる点が魅力的。
さらに、子どもの頃とは違った視点で物語を味わえるため、新しい発見や気づきを得られるのです。
ここでは、大人が絵本を趣味にする具体的なメリットについて詳しく見ていきましょう！
短時間で気分転換できる「大人のリフレッシュ読書」
絵本の最大の特徴は、短時間で1冊を読み終えられることです。
なぜなら、多くの絵本は10分から30分程度で読み切れるボリュームになっているからです。
したがって、仕事の休憩時間や電車での移動中、寝る前のひととき等、ちょっとした空き時間を有効活用できます。
また、長編小説のように「途中で読むのをやめてしまった」という罪悪感を抱くこともありません。
このように、気軽に完読体験を重ねることで、読書に対する自信や充実感を得られるのです。
自己肯定感や想像力を育む心理的メリット
絵本には、大人の心に深く響く心理的な効果があります。
特に注目すべきは、絵本が持つ「無条件の受容」というメッセージ。
多くの絵本では、主人公がありのままの姿で愛され、成長していく様子が描かれています。
そうした物語に触れることで、読者自身も自分を受け入れる気持ちが育まれるのです。
さらに、絵と文章が織りなすファンタジーの世界は、凝り固まった大人の思考を柔らかくほぐしてくれます。
これによって想像力が刺激され、日常の問題に対して新しいアプローチを見つけられることも少なくありません。
アートとして鑑賞できる”絵本の美しさ”
現代の絵本は、単なる読み物を超えてアート作品としての価値を持っています。
というのも、多くの絵本作家がイラストレーションや装丁に独自の世界観を込めているからです。
水彩画、版画、コラージュ、デジタルアートなど、様々な技法で描かれた絵は見る者の心を豊かにしてくれます。
また、ページをめくるたびに変化する色彩や構図を楽しむことで、美術館で絵画を鑑賞するような体験を自宅で味わえるのです。
このように、絵本は文学とアートが融合した贅沢な芸術作品として、大人の感性を磨いてくれることでしょう！
初心者でも失敗しない！大人が楽しむ絵本の選び方3ステップ
いざ絵本を読み始めようと思っても、膨大な作品数の中からどれを選べばよいか迷ってしまう方も多いはず。
そこで、絵本初心者でも自分に合った作品を見つけられる選び方のコツをお伝えしていきます。
大切なのは、最初から「名作」や「話題作」にこだわりすぎないこと。
まずは自分の直感を信じて、心に響く1冊を見つけることから始めてみてください！
まずは直感で表紙に惹かれる1冊を選ぶ
絵本選びの第一歩は、直感を大切にすることです。
書店や図書館で絵本コーナーを歩き回り、思わず手に取りたくなる表紙の作品を探してみてください。
表紙のイラストや色使いに惹かれるということは、その絵本の世界観があなたの感性に合っている証拠だからです。
また、タイトルに興味を持った作品も要チェック。
「なんだか面白そう」「気になる」という気持ちは、絵本との出会いにおいて最も重要な要素なのです。
実際に中身をパラパラとめくってみて、絵の雰囲気や文章の長さが自分に合いそうかどうか確認してみることをおすすめします。
テーマ・画風・サイズで”自分らしさ”を見つける
何冊か絵本を読んでいくうちに、自分の好みが見えてくるものです。
たとえば、心温まる家族の物語が好きなのか、それとも不思議な世界を冒険する話に惹かれるのか。
また、優しいタッチの水彩画に癒されるのか、ダイナミックなイラストに刺激を受けるのかも人それぞれ。
さらに、大判サイズでじっくり絵を鑑賞したい人もいれば、手のひらサイズで手軽に読みたい人もいるでしょう。
このように、自分の好みの傾向を把握することで、次に読む絵本を選ぶ際の指標になります。
図書館や絵本専門店を活用して幅を広げる
絵本の世界をより深く楽しむためには、図書館や絵本専門店を積極的に活用してみてください。
図書館では無料でたくさんの絵本を試し読みできるため、冒険的な選択もしやすくなります。
一方、絵本専門店では知識豊富なスタッフからおすすめ作品を教えてもらえることが多いのです。
また、海外の翻訳絵本や話題の新刊など、普通の書店では見つけにくい作品に出会える可能性も高まります。
このように様々な場所で絵本に触れることで、自分でも思いもよらなかった素晴らしい作品との出会いが生まれることでしょう！
気分やシーン別に選べる！大人におすすめの絵本リスト【２０２５年版】
ここからは、具体的におすすめの絵本作品をご紹介していきます。
気分やシーンに合わせて分類しているので、今のあなたにぴったりの1冊を見つけてみてください。
どの作品も大人が読んでこそ真価を発揮する、深い味わいのある絵本ばかりです。
また、プレゼントとしても喜ばれる作品が多いので、大切な人への贈り物を探している方もぜひ参考にしてみてください！
疲れた心を癒す”やさしい気持ちになれる絵本”
忙しい日々に疲れた心を優しく包んでくれる絵本をお探しの方には、以下の作品がおすすめです。
「100万回生きたねこ」は、愛することの本当の意味を教えてくれる名作。
何度読み返しても新しい発見があり、人生の節目節目で違った感動を与えてくれます。
また、「おおきな木」は無償の愛について考えさせられる深い物語。
シンプルな絵と文章の中に、人間関係の本質が込められています。
さらに、「ぐりとぐら」シリーズは、日常の小さな幸せを再発見させてくれる温かい作品。
読んでいるだけで、心がほっこりと温まってくることでしょう。
涙が出るほど感動できる”物語の深い絵本”
心を揺さぶる感動的な物語をお求めの方には、次のような作品をおすすめします。
「葉っぱのフレディ」は、いのちの意味について深く考えさせられる哲学的な絵本。
大人だからこそ理解できる生と死のテーマが、美しいイラストとともに描かれています。
また、「きみの行く道」は人生の選択について語りかけてくる励ましの書。
困難に直面したときに読み返すと、きっと勇気をもらえるはずです。
さらに、「あなたが生まれるまで」は、親と子の絆を描いた感動的な作品。
家族への感謝の気持ちを新たにさせてくれる、心温まる物語です。
笑ってストレス発散！ユーモアたっぷり絵本
楽しく笑ってストレスを発散したい気分のときには、ユーモア溢れる絵本が最適です。
「うんちしたのはだれよ！」は、下品なようで実は知的な謎解き絵本。
大人が読むと、その巧妙な構成に思わず感心してしまいます。
また、「だるまさんが」シリーズは、シンプルながら抜群のリズム感で笑いを誘う作品。
声に出して読むと、その面白さがより一層伝わってきます。
さらに、「バムとケロ」シリーズは、細部まで描き込まれたイラストに隠された小ネタを探すのも楽しみの一つ。
何度見返しても新しい発見があり、長く愛読できることでしょう。
美術作品のように眺めたい”アート絵本”
絵画的な美しさを重視する方には、アート性の高い絵本がおすすめです。
「スイミー」は、美しい海の世界が繊細なタッチで描かれた芸術作品。
ページをめくるたびに、まるで水族館にいるような気分を味わえます。
また、「おおきなかぶ」のロシア民話版は、力強い版画の魅力を堪能できる逸品。
伝統的な技法で描かれたイラストは、現代のデジタルアートとは違った温かみを感じさせてくれます。
さらに、「しろくまちゃんのほっとけーき」は、シンプルながら印象的な色使いが特徴的。
北欧デザインのような洗練された美しさを持った作品です。
寝る前や朝の5分で読める”短時間読書向き絵本”
忙しい日常の中で短時間読書を楽しみたい方には、コンパクトな絵本がぴったりです。
「おやすみなさい おつきさま」は、就寝前の読書に最適な静かな作品。
優しいトーンの絵と文章が、自然と眠りへと誘ってくれます。
また、「はらぺこあおむし」は短時間で読めるのに内容が充実している代表作。
成長や変化というテーマを、美しいイラストとシンプルな文章で表現しています。
さらに、「いないいないばあ」のような繰り返し絵本は、リズミカルに読み進められるため時間を忘れて楽しめます。
朝の通勤電車や昼休みのひとときにもぴったりの作品たちです！
もっと味わえる！大人のための絵本の読み方・楽しみ方
絵本をより深く味わうためには、子どもの頃とは違った読み方を身につけることが大切です。
大人ならではの人生経験や知識を活かして、絵本の奥深い世界を探求してみましょう。
ここでは、絵本を多角的に楽しむための具体的な方法をお伝えしていきます。
これらのテクニックを身につければ、同じ絵本でも何倍も豊かな体験ができるようになることでしょう！
絵を”読む”ことで物語の奥行きを発見する
絵本において、イラストは文章と同じくらい重要な情報を伝えています。
そのため、絵の細部まで注意深く観察することで、文章だけでは伝わらない物語の背景や登場人物の心情を読み取れるのです。
たとえば、キャラクターの表情の変化、背景の色調の変化、小物の配置などには、作者の意図が込められていることが多々あります。
また、ページ構成やコマ割りにも注目してみてください。
見開きページで描かれる場面は重要なクライマックスを表していたり、小さなコマは時間の経過を示していたりします。
このように絵を”読む”技術を身につけることで、絵本の世界により深く入り込めるようになります。
声に出して読むと物語が生き生きする
一人で絵本を読む際も、ときには声に出して読んでみることをおすすめします。
なぜなら、音読することで文章のリズムや響きを体感でき、物語がより立体的に感じられるからです。
特に詩的な表現が多い絵本では、声に出すことで言葉の美しさが際立ちます。
また、登場人物ごとに声色を変えて読むと、まるで一人芝居をしているような楽しさを味わえるでしょう。
さらに、方言や外国語が使われている絵本では、実際に発音してみることで文化的な背景もより深く理解できます。
恥ずかしがらずに声に出して読むことで、絵本の新たな魅力を発見してみてください。
余白・色彩・ページ構成を意識する鑑賞法
絵本をアート作品として鑑賞する際は、余白や色彩、ページ構成にも注目してみましょう。
余白の使い方一つで、物語の静寂さや緊張感を表現できるのが絵本の巧妙なところ。
また、色彩は読者の感情を直接的に動かす重要な要素です。
暖色系が多用されているページでは温かい気持ちになり、寒色系が中心のページでは冷静な気分になるように作られています。
さらに、ページをめくるタイミングや見開きの使い方も、物語の流れをコントロールする演出技法の一つ。
このように、絵本制作の技術的な側面を理解することで、作品への理解がより一層深まることでしょう！
趣味を深めるステップ｜自作絵本・コレクション・イベント参加の楽しみ方
絵本読書に慣れ親しんできたら、さらに趣味として深めていくための次のステップを考えてみませんか。
ここでは、絵本を「読む」だけでなく「作る」「集める」「共有する」といった、より能動的な楽しみ方をご紹介していきます。
これらの活動を通じて、絵本の世界により深く関わることができるようになるでしょう。
また、同じ興味を持つ仲間との出会いも期待できる、充実した趣味へと発展させていけるはずです！
手作りで挑戦！大人の絵本づくり入門
絵本を読む楽しさを知ったら、今度は自分で作ってみることにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
絵が得意でなくても、コラージュやデジタルツールを使えば素敵な作品を作ることができます。
まずは身近な出来事や思い出をテーマにした短い物語から始めてみることをおすすめします。
また、既存の昔話を現代風にアレンジしたり、ペットや家族をモデルにしたりするのも良いアイデア。
制作過程では、文章と絵のバランス、ページ構成、色彩設計など、読者として学んだ知識を実践できます。
完成した作品は、きっとあなたにとって特別な宝物になることでしょう。
作家やテーマで集める”コレクションの楽しみ方”
好きな作家やテーマを見つけたら、コレクションとして集めてみるのも楽しい趣味の一つです。
たとえば、特定の絵本作家の全作品を揃えることで、その人の作風の変遷や成長を追体験できます。
また、「動物が主人公の絵本」「季節をテーマにした絵本」など、テーマ別のコレクションも興味深いもの。
さらに、初版本や限定版、海外版など、希少性の高いアイテムを探すコレクターとしての楽しみもあります。
整理された本棚を眺めているだけでも幸せな気分になれますし、来客時の話題作りにもなるでしょう。
自分だけの特別なライブラリーを築いていく過程も、絵本趣味の醍醐味の一つです。
原画展や読書会で仲間と絵本を共有する
絵本の楽しさを他の人と共有することで、趣味としての充実度がさらに高まります。
美術館やギャラリーで開催される絵本の原画展は、印刷では伝わらない筆遣いや質感を直接感じられる貴重な機会。
また、書店や図書館で開催される大人向けの読書会に参加してみるのもおすすめです。
そこでは同じ作品を読んだ人同士で感想を交換したり、おすすめ作品を紹介し合ったりできます。
さらに、SNSやオンラインコミュニティを活用すれば、全国の絵本愛好家とつながることも可能。
このように仲間との交流を通じて、一人では気づけなかった絵本の新たな魅力を発見できることでしょう！
よくある質問Ｑ＆Ａ｜時間がない人・プレゼントに選びたい人へのヒント
最後に、大人が絵本を趣味にする際によく寄せられる質問にお答えしていきます。
Q: 忙しくて時間がないのですが、それでも絵本を楽しめますか？
A: はい、絵本は短時間で読めるのが最大の魅力です。通勤電車の中や寝る前の10分間でも十分楽しめます。また、週末にまとめて数冊読むというスタイルでも構いません。
Q: 大人向けの絵本を選ぶコツはありますか？
A: 「大人向け」と明記されている作品以外でも、普通の絵本で十分です。むしろ、子ども向けの作品を大人の視点で読み直すことで新しい発見があります。
Q: プレゼントに絵本を贈りたいのですが、どんな作品が喜ばれますか？
A: 相手の年齢や好みにもよりますが、「100万回生きたねこ」「星の王子さま」などの名作は幅広い世代に愛される安全な選択です。また、美しいイラストが特徴的な作品も喜ばれやすいでしょう。
Q: 絵本を読んでいることを周りに知られるのが恥ずかしいです。
A: 最近は大人の絵本読者が増えており、決して珍しいことではありません。電子書籍版も多く出版されているので、人目を気にせず読むこともできます。
Q: どのくらいの予算で絵本趣味を始められますか？
A: 図書館を利用すれば無料で始められます。購入する場合も、1冊1,000円前後から楽しめるので、他の趣味と比べても経済的負担は軽めです。
まとめ
大人が絵本を趣味にすることは、心の癒しや創造性の向上、短時間でのリフレッシュなど、多くのメリットをもたらしてくれます。
選び方のコツを押さえて自分に合った作品を見つけ、絵を”読む”技術や音読などの楽しみ方を身につければ、絵本の世界をより深く味わえるようになるでしょう。
さらに、制作活動やコレクション、仲間との交流を通じて趣味として発展させていけば、人生がより豊かになるはずです。
忙しい毎日の中でも、ほんの少しの時間で心を豊かにしてくれる絵本。
ぜひ今日から、あなたも大人の絵本ライフを始めてみてください！
